人間を愛してしまった死神「ブラック～恋する死神～」【感想・評価・レビュー】

死神と人の死を予見する能力を持つ女性

2017年の放送後、今でも再放送を望む声が多い『ブラック～恋する死神～』をご紹介します！

主演のソン・スンホンが新米刑事ハン・ムガンとその体に憑依する死神ブラックの二役を演じ分け、「花郎＜ファラン＞」のAra（コ・アラ）がヒロインのカン・ハラムを演じるほか、財閥の御曹司役に元人気アイドルグループZE:Aのキム・ドンジュンが出演しています。

笑いあり、涙あり、もちろん恋愛もあり、格闘シーンでもさすがの身のこなしで魅せてくれます。死神ブラックが、刑事ムガンとして人に接することで、人間の持つ”感情”に心揺れるようになり、ついには天界の掟に反して人の生死に関わるように…。ルールを破り、人の死の影が見えるハラムへの愛に気付いたブラックの運命は！？

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【あらすじ】

死の影が見え、その人の死を予見する能力を持つヒロインのカン・ハラムは、常にサングラスをかけて生活していました。そんなある日、新米刑事ハン・ムガンに出会い、その能力で人々の命を救おうと言われ、サングラスをとることを決心。しかしそんな中、ムガンはある人質事件に巻き込まれ糾弾に倒れてしまいます。死亡宣告を受けたムガンは奇跡的に息を吹き返しますが、実はムガンの身体には死神４４４が憑依していたのです。

死神４４４（ブラック）は、人間の体に逃げ込んだパートナー死神チェ・スドンを探しにきていました。人間の体に入り込んだ死神を、その体から引き離すには、頭に穴を開ける必要がある・・・つまり、銃を持つ刑事であるムガンは最適の人物だったのです。ムガンとして生活するブラックは、死の影が見える目を持つハラムを利用し、スドンを探すことにしますが…。

【予告編#1】ブラック～恋する死神～ (2018) – ソン・スンホン,Ara,イエル

【みどころ】

ソン・スンホンの一人二役

主演のソン・スンホンは、小心者の新米刑事ハン・ムガンと、冷静沈着な傲慢死神４４４（ブラック）という二役を、見事に演じ分けています。ムガンの時とブラックの時では、表情から話し方までまったく違います。ムガンの時はナヨナヨした感じですが、ブラックの時は横柄な態度で「人間ごときが」と人々を見下しています。本当に別人みたいで、さすがのソン・スンホン。偉そうな態度なのにハラムに振り回されているコミカルシーンにクスッとさせられます。

人間の生死に関与してはいけないという天界の掟に反することに葛藤しながらも人々を救うブラックは、ついにスドンを見つけるも見逃す代わりにある条件を出します。死神ブラックが出した条件とは…？

死の影

人の死を予見できる能力を持つカン・ハラム。その人の近くに黒いモヤのようなものが見え、触れると死の瞬間が見えます。人の死を見るのを恐れるハラムは、サングラスをかけて生活していました。飛行機に乗ったハラムは、偶然隣の席になった少女にサングラスをとられ、そこで見たものは乗客たちのおぞましい姿。飛行機が事故にあうと気付いたハラムは、大騒ぎして飛行機を降ろされますが、出発した飛行機は墜落。あの少女を連れて降りるべきだたったと悔やみます。そんな中、刑事ハン・ムガンに、その能力で人々を救おうと言われ、サングラスを外して町へ。

人の死がわかるなんてイヤですよね…。一緒に救おうと言われても、私なら断るかもしれないな。だって見るのは自分なんだもん…。何度も何度も、何人もの死を見るなんて精神が耐えられない！

すべては20年前に真実が！？

冷凍庫殺人事件の被害者ハン・ジンスクとムガンの恋人スワンには共通の秘密がありました。それは少女買春の被害者だったこと。そこで少女を買っていたのが、当時チョンス生命の代表理事をしていた現ロイヤルグループ会長のオ・チョンス。その対価として、あっせんしていたウ・ビョンシクと保険契約を結び、崩壊事故後は契約書を燃やして闇に葬ります。その20年前の崩壊事故で息子を亡くしたパク夫婦によってビョンシクの生存が判明しますが…。

一方、父の死の影を見た幼いハラムは、犯人は”手の甲に蜘蛛の入れ墨”があると警察に訴えるも信じてもらえませんでした。20年前に殺された父の死の真相を追い求めるハラム。ハラムの父の死と20年前に亡くなったキム・ジュンの死の真相にたどり着いたブラックは…。