エンドロールの後までが作品 映画『コンスタンティン』【感想・評価・レビュー】

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映画 コンスタンティン/Blu-ray DVD

世界の均衡を保て!

2005年に公開されたアメリカのファンタジー・アクション映画『コンスタンティン』をご紹介します!

キアヌ・リーヴス主演でアメリカンコミック「ヘルブレイザー」を映画化。

冒頭の悪魔祓いのシーンから見てわかるように、キリスト教に関連した単語や人物名などが取り入れられた宗教色の強い作品です。

それでは最後までお付き合いください!

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【あらすじ】

この世は、天国・人間界・地獄の3つの世界に分けられていて、それぞれの住人は別の世界への往来は制限されている。しかし現実は、天使と人間、悪魔と人間の中間的な存在「ハーフブリード」が人間の姿をして人間界に住み着いていた。

末期の肺ガンで余命1年の宣告を受けた主人公ジョン・コンスタンティンは、人間とハーフブリードを見分ける特殊な力を持ち、悪事を働くハーフブリードを始末する悪魔祓いを生業としている。しかしその能力で幼少期に苦しみ、自殺未遂を起こしたことによって地獄堕ちが決まっている。神の恩赦を得るために悪魔祓いをして善行を積み、運命を変えようとしていた。

そんなある日、不可侵で成り立ってきた世界の均衛が崩れ始め、ジョンの周りで殺害事件が起き始める…。

Constantine (2005) Official Trailer # 1 – Keanu Reeves Movie HD

【みどころ】

世界観

本作はキリスト教色が強く、悪魔やエクソシスト、悪魔に憑かれた人などが出てきます。天使と人間、または悪魔と人間の中間的な存在はハーフブリード。天使は天国に、悪魔は地獄に住んでいて、天国と地獄の狭間に人間が住む人間界が存在しています。天使と悪魔は人間界に入れませんが、ハーフブリードたちが人間を操ろうと、人間の姿で人間界に潜んでいました。耳元でひと言囁くだけで、勇気が出たり、どん底に突き落とされたり。そしてついに悪魔が人間界に侵入しようとします。互いの領域を侵さないことで成り立っていた世界の均衡は…。

宗教によって人間にとり憑くものって違いますね。本作ではキリスト教で悪魔でしたが、日本の仏教だと動物霊や恨みや念を持ったまま亡くなった人の悪霊、怨霊ですよね。日本人でもキリスト教なら悪魔がとり憑くのでしょうか?

地獄の世界へ…

双子の妹イザベルが自殺したと信じられないアンジェラが訪ねてきたことで、ジョンは地獄に侵入。水はどの世界にも繋がっているため、体の一部を水につけることで地獄に入ることが出来るのだそう。イザベルが地獄にいたことで、自殺だったことが確定します。その後、見えないフリをしてきたアンジェラは、ジョンに協力することを決心。手っ取り早く全身を、水をはったバスタブに沈めて地獄へ…。時が止まる地獄でアンジェラが見たものは…?

ハーフブリードや悪魔が人間界に来れるように、ジョンも地獄に行けるんですね。生きることが苦痛で死を選ぶ気持ちはわかりませんが、何とか生きる方法を見つけて自殺がない世界になってほしいです。

サタンの息子、マモン

地獄書(キリスト教でいう聖書)にあった、”サタンの罪を超えるのは、息子の罪だけ”ということから、サタンの息子マモンが人間界に侵入しようとしていることがわかったジョン。人間界にいる地獄側のハーフブリードのバルサザールを聖書の言葉で責め、マモンの居場所を聞き出そうとします。しかしバルサザールの目的は、アンジェラだったのです。乗り移るための体として選ばれたアンジェラは地獄に連れていかれ、ジョンも追って地獄へ…。そこで見たのは、それを手にしたものは世界の運命を握るとされる”運命の槍”を持った青年。悪魔の子マモンが復活するには神の子の力(神の血)が必要で、神の子(つまりキリスト)を刺した兵士の槍、”運命の槍”が必要だったのです。しかしマモンに手を貸そうとしていたのは…。

悪魔の息子ってどうやって生まれるんでしょう?サタンとママがいてママから産まれるんでしょうか?なんとなく、サタンが作り出したすべてが悪魔で、そうなると悪魔全員が息子なのかと思ってました。



【登場人物(キャスト)】

ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)・・・主人公。幼少期から強い霊力を持ち、人間とハーフブリードを見分けることができる。その能力に苦しみ、10代で自殺を図り地獄堕ちが決定している。余命1年の宣告を受け、人のためではなく、少しでも神に自分の良い所を見せるために悪魔祓いをしている。

アンジェラ・ドッドソン(レイチェル・ワイズ)・・・霊力や悪魔など超常現象的なものは信じていない刑事。犯罪者を銃で撃つ際に何時、何処を撃てば良いのかわかる不思議な力に悩んでいる。双子の妹イザベルが自殺し、ジョンとともに調査していく中で超常の世界を受け入れるが、その霊力によって悪魔に狙われることになる。

チャズ・クレイマー・・・ジョンの助手。黒幕によって殺されるが、天界側のハーフブリードとして復活する。

ビーマン・・・ジョンの協力者で、対ハーフブリード用の武器の調達や情報収集をしている。

ヘネシー神父・・・ジョンの協力者。自身の霊力に耐えられずアルコール中毒に。手のひらにジョンへのダイイングメッセージを残して死亡。

パパ・ミッドナイト・・・ハーフブリードの集う酒場を経営する元エクソシスト。

バルサザール・・・悪魔側のハーフブリード。悪魔を現世に出現させるために動いていたが、ジョンに秘密を明かしてしまったことで塵にされる。

ガブリエル・・・天界側のハーフブリード。ジョンと天界の橋渡し役。

ルシファー(サタン)・・・悪魔。神に反逆して堕天使に。ハーフブリードを見分ける能力を持つジョンを地獄に導こうとしている。

【感想・評価・レビュー】

人間界を侵食しようとする悪魔を主人公が止めるというお話で、キリスト教にまつわるストーリー展開でしたが、仏教の私でも楽しめる作品でした。

本作に出てきたルシファーは白いスーツ姿でとても悪魔とは思えない見た目。天界に行かせないためにジョンの肺を取り出して生かすとか、もうどんだけジョンにラブなの…。ガブリエルは翼を燃やされてしまってこれからどうするの…。まさに天罰。

そして長~いエンドロールの後には、ジョンがチャズのお墓参りして…。

キアヌ・リーヴスを見ると、弟に誘われて「マトリックス」を観に行ったことを思い出します。映画が始まる前のCMの段階で寝てしまって、起きたときにはあの有名なシーンだったという苦い思い出…。

キアヌに申し訳なくて観た『コンスタンティン』はオススメ度「★★★」

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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