火を吹き消すと現れる『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』感想・評価・レビュー

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剣が抜かれた時、安らかな死が訪れる

2016年に韓国tvNにて全16話で放送された『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』をご紹介します!

不滅の命を持つ”トッケビ”役に「新 感染 ファイナル・エクスプレス」「コーヒープリンス1号店」のコン・ユ、”トッケビの花嫁”役に「ウンギョ 青い蜜」「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」のキム・ゴウン。

そして2人を取り巻くキャスト陣は、何もかもが裏目に出てしまう天然キャラ死神役に、アラフォーとは思えないアイドルのような容姿を持つイ・ドンウク。そのお相手役には「イニョン王妃の男」のユ・インナ。アイドルグループ「BTOB」のユク・ソンジェ。

”トッケビ”とは、不可思議な力を持ち、人間に福をもたらすと伝承されている存在で、”死神”とは、死者を迎えに来る存在と言われています。

トッケビと女子高生の恋、そして前世が絡んだ恋、胸キュン必須のストーリーはもちろんのこと、映像美にも目を奪われる本作。1話1話で映画を見ている気分になります。

それでは最後までお付き合いください!

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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のあらすじ

高麗時代の英雄だった武臣キム・シンは、仕えていた若き王の嫉妬により、謀反の冤罪を着せられ逆賊として処刑されました。しかし、神の力により不滅の命を生き続ける”トッケビ”に。

トッケビを解放できるのは”トッケビの花嫁”だけ。花嫁がトッケビの胸に刺さっている剣を抜いた時、安らかな死を迎えることができます。

900年以上経ったある日、トッケビは女子高生チ・ウンタクに出会います。トッケビの花嫁だと主張するウンタクにトッケビは…。

「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~ 」予告編

みどころ

トッケビの花嫁は女子高生!?

幼い頃に母を亡くし、意地悪な叔母一家のもとで暮らしていた主人公チ・ウンタク。ある日、トッケビに出会い、自分が”トッケビの花嫁”だと告げます。

半信半疑のトッケビをよそに、天真爛漫なウンタクは頻繁にトッケビを呼び出すように。そんなウンタクに少しずつ惹かれ始めるトッケビ。ウンタクに呼び出されるのを今か今かと心待ちにするようになります。

トッケビであるキム・シンは、実は900年以上前に冤罪で逆賊として処刑され、神の力によって不滅の命を与えられた高麗時代の武臣。処刑に使われた剣が胸に刺さったままで、”トッケビの花嫁”ただひとりがその剣を抜くことができ、その時初めて安らかな死が訪れます。

死を望んでいたトッケビでしたが、ウンタクに出会って惹かれ、心が揺れ始めます。

ウンタクに振り回されるトッケビにニマニマしてしまいます。

トッケビと死神

自分の名前も過去の記憶も忘れてしまった死神は、ドクファから家を借りることに。しかしそこにはトッケビの姿が…。実はドクファはトッケビであるキム・シンの家臣の末裔で、会長である祖父に内緒で死神に部屋を貸していたのです。

奇妙な同居生活が始まり、いがみ合いながらも友人のようになっていく2人。不思議な力を持つ2人は、笑顔で物を動かし、ナイフやフォークを互いに向け合ったり、嫌味を言い合ったり。

時にはお互いの悩みごとを相談したりしますが、解決へのアドバイスなどはほとんどありません。逆に煽るようなことを言うことも。

”処理漏れ”のウンタクとトッケビを”処理”したい死神と、ウンタクと生きたいトッケビの敵対なのか友情なのかよくわからない関係はどうなるのでしょうか?そして実はこの2人には過去の因果が…。

2人が並んでると絵になります。仲がいいのか悪いのか…何だかんだいい関係に見えます。

もうひとつの恋

露店を開いている老婆に声を掛けられた死神。指輪を手にしようとした瞬間、ある女性に先に取られてしまいます。

その女性を見た瞬間、死神の目からは涙がこぼれます。連絡先を教えれば指輪を譲るという女性ですが、死神は連絡先を持たず、女性から連絡先を書いたメモを貰います。

その女性は、ウンタクがアルバイトしているチキン店の経営者サニーで、なかなか連絡してこない死神にヤキモキ。出会った場所で死神を待ち伏せしていたサニーの前に、偶然現れた死神をカフェに誘います。

押しの強いサニーと天然キャラ炸裂の死神。しかし名前を聞かれて答えられなかった死神は、帰ってトッケビに相談。2人は自分が生きた人間ではないことに苦悩し始め…。

運命的な出会いをした死神とサニー。お互い惹かれ合うのにはワケがありました。死神は高麗時代にキム・シンを死に追いやった若き王、サニーはキム・シンの妹で王妃の生まれ変わりだったのです。

もともとは想い合っていた2人ですが、どちらにもその記憶はなく、のちに死神は記憶を取り戻しますが…。

残念なところ

日本にはなじみがない”トッケビ”という存在。韓国では古来からの伝承なので当然説明もほぼない。ワケがわからずお話が進みます。

でもそんなのどうでも良くなるほど面白くなります!月並みに言うと、笑いあり涙あり。死神とサニーはじれったいですがそれがいいと思えるほど胸キュン。

残念なところが見つからず、他の人がどう感じているのかレビューなどを見てみましたが、ほとんどが絶賛するものばかりで、これといった悪い点が見つかりませんでした。それぐらいの名作ということでしょうね!



主要人物(キャスト)

トッケビ/キム・シン(コン・ユ)・・・王の嫉妬により謀反の冤罪で処刑され、900年以上もの間、不滅の命を生きる高麗時代の武臣。

チ・ウンタク(キム・ゴウン)・・・幼い頃に母を亡くし、意地悪な叔母一家のもとで育つ。母のお腹にいる時、母子ともにトッケビに助けられ、トッケビの花嫁となる運命を背負う。

死神(イ・ドンウク)・・・過去の記憶を消された死神。実はキム・シンが仕え、死ぬ原因となった王で、サニーに惹かれる。

サニー(ユ・インナ)・・・ウンタクのバイト先であるチキン店の店長。実はトッケビの妹の生まれ変わりで、死神に惹かれる。

ユ・ドクファ(ユク・ソンジェ)・・・トッケビの家臣の末裔。財閥御曹司。

感想・評価・レビュー

大沢たかおに似てるなぁと思って見始めた本作。すぐに見ハマりました!大人の魅力にイタズラっぽい笑顔がクセになるコン・ユは、「新 感染 ファイナル・エクスプレス」とはまったく違う顔。個人的に本作の役の方が好き。

30半ばとは思えないイ・ドンウク。何なら20代前半~半ばぐらいかと思ってました。そしてアイドルかと思いきやモデル出身だったんですね。天然のいじられキャラがすごく似合ってました。サニーに対するまっすぐな気持ちも伝わってきました。

キム・ゴウンは相変わらず。特別美人さんではないですが、愛嬌があってすごく可愛らしかった。

とにかく面白い!最初から最後まで楽しめました。現代劇で見ハマる作品は少ないですが、ドロドロ系以外では本作が初めてでした。疲れることなく続けて見られます。

御年約1000歳と女子高生のファンタジー・ラブロマンス『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』はオススメ度「★★★★★」

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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