新羅初の女王「善徳女王」【感想・評価・レビュー】

TVドラマ

韓国ドラマ 善徳女王/DVD-BOX

朝鮮史上初の女王の波乱の人生

2009年に韓国MBCで放送された『善徳(ソンドク)女王』をご紹介します!

最高視聴率40%以上を記録し、当初50話の予定を12話延長して全62話の放送となるほど人気になりました。

新羅27代王で、朝鮮半島初の女王「善徳女王」の誕生から、その波乱に満ちた生涯を、フィクションを交えて壮大に描かれています。

主人公トンマン(後の善徳女王)を演じたイ・ヨウォンは本作で国民的女優となり、その最大の敵ミシルを"お嫁さんにしたい女優"コ・ヒョンジョンが演じ、生涯を賭けた2人の女性の争いを魅せてくれます。

※朝鮮王朝時代の身分制度をまとめた記事はこちら。

それでは最後までお付き合いください!

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【あらすじ】

7世紀の新羅。第24代チヌン大帝の死後、側室のミシルは、その美貌と色仕掛けで権力をさらに増大させていた。チヌン大帝の孫であるチンピョンを王位に就かせ、王妃として絶対的な力を手に入れようと試みる。

ミシルは自らが王妃になるため、身ごもっているチンピョンの妻マヤを消そうとするが、マヤは生き残り、無事に元気な双子の姉妹を出産する。

しかし、双子が誕生すると聖骨(ソンゴル、両親が王族の者)の男子が絶えるという言い伝えがあり、それを隠すために父王チンピョンによって、妹であるトンマンは侍女ソファに託される。

姉チョンミョンは王女として、妹トンマンは自らの出生の秘密も知らない民として育つ。やがて2人は偶然出会い、姉妹であることを確信し、トンマンは王女として帰ってくる。

そこから、絶大な権力を持つ影の女帝ミシルとの戦いが始まる。

言い伝えを持ち出し、トンマンを排除しようとするミシルと臣下たちに立ち向かうトンマン。その聡明さと洞察力はカリスマ性を持ち、少しずつ味方が増えていきます。

強大すぎる敵ミシルを倒し、女王になるまでのトンマンの人生はどんなものだったのでしょうか?

【公式】「善徳女王」予告編

【みどころ】

最強最大の敵、ミシル

先々代王チヌン大帝の側室として、宮廷に絶大な権力で君臨していたミシル。

強烈な野心と美貌を持ち、神通力で神政政治を行い、現国王チンピョン王をけん制している。

トンマンが王女として戻ってからも、その権力は衰えることなく、むしろ増大していた。

自身の夫を王にし、権力を手にしようと目論んでいたが、トンマンが女王になると宣言すると、非常に困惑していた。それまで女王はいなかったため、トンマンが言い出すまでは、女性である自身が王になることは考えもしなかった。

その後、女王の座をめぐり、陰謀と策略による2人の戦いが始まる。

この頃は、両親が王族の男子のみが王位継承権を持っていたので、ミシルは思いつかなかったんでしょうね。この時点で、勝敗は決まっていたのかもしれませんね。

花郎(ファラン)

新羅で10世紀まで続いた軍事的訓練や文化的教育機関としての青年組織制度で、一つの花郎集団には300人から1000人ほどが所属していた。

本作では、10以上の郎徒(ナンド、花郎集団)が出てきます。

メインどころを挙げると、トンマンが所属することになるユシン率いる龍華香徒(ヨンファヒャンド)、アルチョン率いる飛天之徒(ピチョンジド)、チルスク率いる日月星徒(イロルソンド)などがあります。

同じような衣装ですが、郎徒によって色が違います。名前は難しいので、色で覚えるとわかりやすいです。

少年期と青年期で演者さんも変わるので、好みのイケメンを見つけてみてください!

トンマンとピダムの恋の行方

ムンノに育てられ、自由奔放で武術に長けた青年に成長したピダム。ミシルの手下に命を狙われた王女トンマンを助けて友情を育む。

トンマンを支える花郎となり、行動を共にするうちに惹かれ合うようになる。ピダムは、トンマンに仕事を与えられる度に嬉しそうにこなしていく。

後にピダムの出自を知る育ての父ムンノと侍女ソファにより、トンマンを諦めるよう言われるが、純粋であるがゆえに少しずつ歪んでいく・・・。自身も出自の秘密を知り、苦悩する。

ピダムが1番の見どころです!かっこいい・・・。

純真なとき、一途なとき、苦悩するとき、歪んでいくとき、間違いに気付いたとき、最期のとき・・・それぞれ表情が全然違います。キム・ナムギルの魅力爆発です!

個人的に1番好きなのは、間違いに気付いたとき~最期のときです。もうたまらん・・・!



【主要人物(キャスト)】

トンマン/善徳女王(イ・ヨウォン/少女期ナム・ジヒョン)

チンピョン王とマヤ夫人の間に生まれた双子の妹で、のちの善徳女王。

双子が誕生すると王族男子が途絶えるとの言い伝えにより存在を隠され、父チンピョン王の侍女ソファにタクラマカン砂漠で育てられる。

姉の天明(チョンミョン)王女と出会って自身が王女であることを知り、キム・ユシンの協力を得てミシルとの戦いに挑む。

ミシル(コ・ヒョンジョン/少女期ユイ)

チヌン大帝の側室で、その頃から美貌によって王や花郎を操り、国を牛耳る影の女帝。宮主(クンジュ)、璽主(セジュ、玉璽の管理者)、原花(ウォンファ、花郎の女性統率者)であり、ずば抜けた政治感覚と神通力により、神政政治を行う。

チヌン大帝、チンジ王、チンピョン王の王妃の座を狙っていたが叶わず、上大等(サンデドゥン、現在の総理大臣)である夫セジョンを王にするために策略を巡らせる。

新羅の歴代王妃を輩出してきた王妃族の系列で、真骨(チンゴル、王族に属する者)。

キム・ユシン(オム・テウン/少年期イ・ヒョヌ)

龍華香徒(ヨンファヒャンド)の首長。

ミシルに命を狙われたチョンミョン王女の命を救ったことで、チョンミョンからトンマンを花郎にするよう頼まれる。

やがてトンマンを愛するようになるが、三国統一(三韓一統)の夢のために同志となる。

あらすじ・ネタバレ一覧

「善徳女王」登場人物まとめとあらすじ・ネタバレ①

「善徳女王」あらすじ・ネタバレ②

「善徳女王」あらすじ・ネタバレ③

「善徳女王」あらすじ・ネタバレ④

「善徳女王」あらすじ・ネタバレ⑤

「善徳女王」あらすじ・ネタバレ⑥

【感想・評価】

はぁ~・・・あっという間。

前半は流して見ていましたが、ピダムが出てきてからは画面に全集中!イ・ジュンギ以来の逸材だと思いました。

こっちまでニマニマしてしまったり、切なくなったり、ピダムに弄ばれました。心に残っているシーンは全部ピダムがいます。

岩場でピダムがミシルの手を引くシーンは、音楽も相まって胸がキューっとなる感覚を覚えました。

親の因果が子に・・・というやつですね。でもやっぱり子は母を思うもので、愛する人と母の間で苦悩するピダムは結局壊れちゃったし。

ピダムがトンマンを最後まで信じていたら・・・と思うといたたまれない。

そして敵ながらあっぱれなミシル。あの美貌じゃなかったとしても、カリスマ性溢れるミシルには人が集まるのではないでしょうか。

史実にフィクションを交えて壮大なスケールで女王の人生を描いた『善徳女王』はオススメ度「★★★★★」

次の作品を探している方には、ピダム役キム・ナムギルの主演作「赤と黒」をぜひご覧ください!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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