トンイの最大の敵「チャン・オクチョン-張禧嬪-」【感想・評価・レビュー】

TVドラマ

韓国ドラマ チャン・オクチョン/DVD-BOX

朝鮮三大悪女の純愛

2013年韓国SBSにて全24話で放送された『チャン・オクチョン-張禧嬪-』をご紹介します!

日本では全35話で放送されました。

張禧嬪(チャン・ヒビン、本名は玉貞(オクチョン))を演じるのは、韓国女優一の美女と名高いキム・テヒ。日本でも2011年に「僕とスターの99日」で西島秀俊と共演して話題になりました。

ヒロインの相手役、李氏朝鮮の第19代国王粛宗(スクチョン)を、「トキメキ☆成均館スキャンダル」で人気を博したユ・アインが好演。

"朝鮮三大悪女"のひとりと謳われるチャン・オクチョンの、破滅に向かっていく純愛を描いた切ないラブストーリーです。

このドラマでは、悪女ではなく、イ・スン(スクチョン)を愛したひとりの女性として描かれています。

※朝鮮王朝時代の身分制度をまとめた記事はこちら。

それでは最後までお付き合いください!

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【あらすじ】

ファッションサロンを経営するオクチョンは、韓服作りの依頼を受け、採寸に来た世子(セジャ、皇太子)イ・スンと出会う。

王宮では世子嬪(セジャビン、世子の妻)選びが始まっていたが、スンは政略結婚に無関心。

そんな中、国王顯宗(ヒョジョン)が崩御し、スンが即位する。

西人(ソイン)派と南人(ナミン)派の党派争いが展開されており、南人派の大王大妃は西人派の大妃をけん制するため、美貌のオクチョンにスンを誘惑させようと画策する。

※大王大妃(テワンテビ)は国王の母、大妃(テビ)は国王の母。

オクチョンはスンから寵愛を受けるようになったが、次第に野心が芽生え、党派争いに巻き込まれていく・・・。

チャン・オクチョン[最新版予告篇]

【みどころ】

「トンイ」が悪役!?

このドラマは知らなくても「トンイ」は知っている方が多いのではないでしょうか。

明るく思いやりがある優しい女性だったトンイは、崔(チェ)淑媛(スグォン)として出てきます。

意地悪で、オクチョンを陥れる嫌味な女性として描かれています。

視点が違えば見え方も違ってくるもので、オクチョンが悪女には到底見えないから面白い!

本作では、トンイが悪です。

禧嬪とは?

禧嬪(ヒビン)とは王様の側室に与えられる最高位の称号。

正室である王妃の下に、嬪(ピン・ビン)、貴人(クィイン)、昭儀(ソイ)、淑儀(スギ)、昭容(ソヨン)、淑容(スギョン)、昭媛(ソウォン)、淑媛(スグォン)と続きます。

嬪は漢字一文字を付けることができ、オクチョンは禧の文字を付けて禧嬪となりました。

つまり、オクチョンは王妃の次に位が高い側室だったわけです。

女官からのし上がった女性なので、なんというシンデレラストーリー・・・からの転落人生。

朝鮮三大悪女!?

張玉貞(チャン・オクチョン)は、実は朝鮮史上唯一の賎民出身の王妃です。

女官として宮中に入り、粛宗の寵愛を受けたが、粛宗の母である明聖(ミョンソン)王后に嫌われていたため、宮廷を追われます。

しかし、粛宗の正室である仁顕(イニョン)王后との間になかなか子供が出来なかったため、再度宮廷入り。

そこからトントン拍子に昇進し、2年後に王子を産みます。そのおかげで更に昇進し、「禧嬪(ヒビン)」の称号を与えられて最高位の側室に。

その後、仁顕王后が廃されて王妃に上がりましたが、仁顕王后の復位運動によって結局また嬪に格下げになります。

その仁顕王后が病死した際、張玉貞の呪詛によるものだと告発され、粛宗から賜死(しし、毒薬による処刑)を受ける。



【主要人物(キャスト)】

チャン・オクチョン(キム・テヒ)

ファッションサロン芙蓉亭(プヨンジョン)を経営するデザイナー。

賤民であることを隠してサロンを経営していたが、朝廷に仕える高官の夫人に暴露され、取引先を失ってしまう。

大富豪の叔父に資金援助を頼んだところ、宮廷に送り込まれることになる。

宮廷での様々な嫌がらせに耐えていたが、次第に権力に取りつかれていく。

イ・スン(ユ・アイン)

李氏朝鮮の第19代国王である粛宗(スクチョン)。

朝廷を臣下に牛耳られた父王の姿を見て育ったため、強い王権を目指している。

オクチョンに心奪われ、最後までオクチョンを愛し、信じ続けた。

東平君(トンピョングン)イ・ハン(イ・サンヨプ)

イ・スンの叔父で、王になってからは補佐している。

密かにオクチョンをずっと想っていたが、粛宗と愛し合っていることを知ってからは見守る。

【感想・評価】

ひたすら王様がかっこよかった!

何があってもオクチョンを信じて、最後は退位覚悟で守ろうとするほどでした。ネタバレになるので詳細は伏せますが、本当にかっこよかった。

「トンイ」では本当に憎たらしかったオクチョンが可哀相な女性に見え、トンイことチェ淑媛は憎たらしかった。

粛宗もこんなにかっこよくなかったような・・・

視点が違うだけでこんなにも違うストーリーになるんですね。

王様に心を鷲掴みされて苦しくなった『チャン・オクチョン-張禧嬪-』はオススメ度「★★★★」

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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