運命の出会いは陰謀によって引き裂かれた「太陽を抱く月」【感想・評価・レビュー】

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韓国ドラマ 太陽を抱く月/DVD-BOX

二つの太陽と二つの月

2012年1月~3月に韓国MBCにて全20話で放送され、最高視聴率46.1%を記録した話題作。

原作はチョン・ウングォルによる同題の小説で、朝鮮王朝時代の架空の王と、記憶を失って巫女として生きる女性の切ない愛を描くファンタジー・ロマンス史劇。

日本では2013年1月~6月にNHKBSプレミアムで初放送されました。

韓国ドラマ好きなら是非観ていただきたい『太陽を抱く月』をご紹介します!

フィクションなので、歴史ドラマならではの陰謀や権力争いは、史実にあるような理不尽さは多少控えめですが、純愛、ドロドロの三角関係はもちろん健在!

主人公とヒロインの2人だけでなく、恋敵の2人や陰謀に加担してしまった主人公の妹、それに巻き込まれてしまったヒロインの兄など、みどころ満載の愛憎劇となっています。

太陽は王、月は王妃を表しているのですが、このドラマでは、王と王の兄、王妃になるはずだったヒロインと父親の陰謀によって王妃になった娘がいます。

本来一つずつあるはずの太陽と月が、二つずつあって大混乱!?

あるべきものをあるべき位置に正すべく、強大な権力に立ち向かう王と、あの手この手で王をけん制し、歯向かうようなら失墜させようとする強敵。

陰謀によって捻じ曲げられた運命は元に戻すことができるのか?

そしてもう一つの太陽と月の運命は・・・?

※朝鮮王朝時代の身分制度をまとめた記事はこちら。

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【あらすじ】

朝鮮王朝架空の王、成祖が統治する時代。

世子(次期王)であるイ・フォンは、兄の放榜礼(科挙に合格した者に褒美を与える儀式)を見物するために宮廷を訪れていた弘文館(ホンムンガン、王宮書庫に保管された書物を管理)大提学(テジェハク、官職名)の娘ホ・ヨヌと出会う。

お互いに惹かれ合い、世子嬪(世子の妻、つまり次期王妃)にも選ばれるヨヌだったが、王の祖母である大妃の妨害により呪殺されてしまう。

8年後、王となったフォンは、宮中に渦巻く陰謀と、原因不明の体調不良に悩まされながらも孤独に戦っていた。

大妃の甥の娘であるユン・ボギョンを王妃に迎えていたが、心は通わせておらず冷たく接していた。

そんな時、ヨヌにうり二つで過去の記憶を持たない巫女と出会い、次第に惹かれていく。

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【みどころ】

忘れられない初恋

幼い頃の運命の出会いから互いに惹かれ合い、世子嬪として選ばれた直後に急な病に襲われ、実家へ戻される。

フォンは一度だけ王宮を抜け出してヨヌのお見舞いに行き、簪を渡して想いを伝える。

しかしその後、快復することなく息を引き取ってしまう。

フォンはヨヌが世子嬪として過ごした隠月閣(ウノルカク)を封鎖し、心まで閉ざしてしまう。

王となり王妃を迎えてからもヨヌを忘れられず、一途に想い続けているフォンは、護衛のウンを連れ、お忍びで宮殿の外へ出ていたある晩、

ヨヌにうり二つの巫女に出会い、ヨヌではないと思いながらも気になってしまう。

まっすぐに!一途に!

世の女子はみんな、あんな風に愛されたいよね!

兄と弟

朝鮮王朝時代の王位継承は、嫡長子世襲制が大原則。

兄、陽明君(ヤンミョングン)は、長男なのに庶子(しょし、正妻以外の子)であるが故に世子になれなかった。

弟、フォンは、次男なのに嫡子(ちゃくし、正妻の子)であるが故に世子となり王になった。

同じ女性を好きになり、王になればすべてを手に入れられると思っていた兄は、弟である王を引きずり下ろす計画を立てる。

対立するかと思われたが・・・兄の愛と弟の信頼は深かった!

おにいちゃーーーーん!!!!!

恋に権力争い、いがみ合うきっかけは多数あれど、美しい兄弟の絆と思いやりは今作の見どころで間違いなし!

子役の演技力

時代劇の子役といえばこの二人!

イ・フォン役のヨ・ジングと、ホ・ヨヌ役は「国民の妹」と言われるキム・ユジョンの「イルジメ~一枝梅~」カップル。

2人の微笑ましくも切ない恋物語にはキュンキュンさせられました!

婚礼の準備期間中、初めて親元を離れたヨヌを案じて人形劇を用意したフォンが、ヨヌに手を差し伸べるシーンはニンマリしてしまいました。

他にも、ホ・ヨヌの恋敵ユン・ボギョン役にはキム・ソヒョン、兄役にはイケメンK-POPグループのZE:Aのイム・シワンなど、人気の若手俳優たちが序盤を盛り上げました。

イ・フォンのお付き、ヒョンソン

世子の時からの付き人である内官。

常にフォンの側にいて、フォンが信頼を寄せる数少ない人物の一人。

ヨヌを失った悲しみから立ち直れないフォンを優しくも厳しく、いつも一歩後ろから見守ってくれています。

でも実はとてもひょうきんでクスッとさせてくれます。



【主要人物】~魅力あふれるキャスト達~

イ・フォン(キム・スヒョン/子役ヨ・ジング)

世子から王になる。

初恋のヨヌを忘れられず、その死に疑念を抱いてからは真相を突き止めるため、秘かに裏で調べている。

偶然出会ったヨヌの面影がある巫女ウォルに惹かれていく。

ホ・ヨヌ/巫女ウォル(ハン・ガイン/子役キム・ユジョン)

先代王成租の忠臣であり、優れた学者ホ・ヨンジェの娘。

フォンと恋に落ち世子嬪に選ばれるが、陰謀による呪いで命を落とす。

記憶を失った巫女。実は仮死状態にして助けられていたヨヌ。

フォンによって月を意味する“ウォル”という名を与えられ、王の身代わりに厄を受ける巫女となる。

陽明君(チョン・イル/子役イ・ミノ)

庶子として生まれたイ・フォンの異母兄。

王である父にフォンと区別され冷遇されてきた。

フォンと同じくヨヌに恋心を抱き、巫女のウォルと出会い再びフォンと三角関係になる。

ユン・ボギョン(キム・ミンソ/子役キム・ソヒョン)

大王大妃ユン氏の甥で領議政(ヨンウィジョン、宮廷の最高官職)ユン・デヒョンの娘。

ヨヌが亡くなった後世子嬪となり、王妃になった。

自分に見向きもしないフォンに悩まされ、激しく嫉妬するが、実はフォンが初恋の相手で一途に想い続けている。

【感想・評価】

李氏朝鮮時代の架空の時代を舞台に繰り広げられる陰謀…陰謀…陰謀の嵐!

幼い子供の恋心までも利用し、権力に踊らされるユン一派を見ていると虚しくなります。

子役たちの演技も光っていたため、大人に変わった当初は少し残念な気持ちにもなりましたが、そこは新四天王の一人と言われるキム・スヒョン。

敵に対する冷徹な表情と、心許せる相手にだけ見せる優しい表情のギャップに心を掴まれました!

初恋を貫くなんて素敵!でも良い事ばかりではない。

フォンとヨヌだけではなく、ヨヌの呪殺に関わったフォンの妹であるミナ皇女も、王妃となったユン・ボギョンも、ヨヌをずっと想っていた陽明君もみんな、幼い恋心を大人に利用されてしまった。

昔はこんなことが当たり前に起きていたのでしょうか。

陰謀に翻弄されながらも孤軍奮闘し、万物があるべき位置にあるように正しながら、初恋成就に命を懸ける若き王と、運命を捻じ曲げられた巫女の宮中ラブストーリー。

韓ドラ御用達の"死んだと思わせて実は生きていた"シリーズで「オススメ度★★★★★」で締めたいと思います。

次の作品をお探しの方には「雲が描いた月明り」がオススメ!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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