「善徳(ソンドク)女王」のあらすじ・ネタバレをご紹介します。
今回は「善徳女王」あらすじ・ネタバレ⑤の続きです。人物紹介は登場人物まとめでご確認いただけます。
※ネタバレを含みますのでご注意ください!
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【あらすじ・ネタバレ】
ミシルとの戦いの後、父チンピョン王が危篤だという報告を受けて急いで宮殿へ戻るトンマン。「三韓の主になれ」と言い残し、トンマンと王妃マヤに見守られながら息を引き取ります。
正式に新羅の女王となったトンマンは、反乱者であるミシル派の者たちを処刑せず、人材として生かします。ピダムに司量部(サリョンブ、王室の監察機関)の地位と任務を与え、ミシル派の見張り役として置きます。ミシルの息子であるピダムが適役と考えたからです。それだけではなく、ユシンとピダム、お互いの勢力をけん制させるためでもありました。そして、復耶会には解散を要求し、伽耶人を新羅の民として受け入れる事としました。
そんな中、ユシンは次々と戦線を勝ち抜いて勢力を拡大。そんなユシンを煙たく思うピダムは、ユシンと復耶会の関係を調べ、トンマンに報告します。ユシンとウォルヤは百済(ペクチェ)との戦いに勝利し、宮殿へ戻ってきますが、ウォルヤが司量部に連行されます。ユシンがトンマンに理由を尋ねると、トンマンは怒りをぶつけ、なぜ復耶会が活動しているのか、伽耶人がどこにいるかと聞き、ピダムを呼びます。ピダムは復耶会の首領はウォルヤだと報告します。ユシンとウォルヤの関係も調べるべき、と。そんな時、ウォルヤとソルチが脱獄したとの報告が。トンマンは、ユシンに伽耶を捨てるよう言いますが・・・。
ピダムはユシンを失墜させるよう動き始めますが、それに警鐘を鳴らしたのがチュンチュ。ユシンがいなくなればピダム率いるミシル派の勢力が大きくなってしまう、とトンマンに話します。ピダムはユシンをわざと宮外に出し、復耶会に救出させて国賊にしようと画策していました。復耶会もまた、ユシンを王にしようとしていたため、ピダムの策略にかかってしまいます。トンマンはユシンを手放す事を決めますが、ユシンが宮殿へ戻ってきます。そんなユシンに厚い信頼を寄せますが、復耶会征伐を拒否したため、流刑を言い渡します。ピダムの時代が来たかと思われましたが、トンマンはピダムをけん制するため、チュンチュを間に置くことに。自分を信用してもらえないのかと、ピダムはトンマンに怒りと悲しみをぶつけます。トンマンは、王である限り、女にも誰かのものにもなれないと突き放します。
一方、極秘任務を任されたユシンは、百済(ペクチェ)に潜入し、大耶城を攻めようとしていることを知り、「黒」のつく名前の密偵者がいることを知ります。しかし、敵に密偵であることがバレて包囲されてしまいます。そこへウォルヤたちが兵を連れて現れ、逃げ出すことに成功。しかしウォルヤは、伽耶に対しての思い違いから同盟は終わりだと言います。そこへポジョンも現れ、敵の間者としてユシンは捕らえられます。トンマンはユシンを救うため、「密命」だったと明かします。
ユシンから情報を得たピダムは、またユシンがこの国を守るのかと落胆します。しかしその情報は間違っていて、偽の情報を流したと罪を問われることになったユシン。ユシンを守る代わりに自分と結婚するよう、トンマンに要求するピダム。しかしトンマンはそれを拒否します。
その後、ピダムは再度調べなおして密偵者を洗い出し、ポジョンを大耶城に向かわせますが時すでに遅し・・・。大耶城の門は密偵者によって開かれて陥落寸前の危機に!ピダムは功績をあげるためにソルォンを推薦して向かわせます。
その夜、トンマンとチュンチュは密かにウォルヤに会いにいきます。伽耶人の戸籍を抹消し、トンマンの死後も伽耶人ということで差別を受けないよう保証する代わり、復耶会全員の名簿と復耶会の解体を要求するためです。一方、期待していたソルォン軍は大敗し、ソルォンは怪我を負いますが、持病の悪化もあり、そのまま帰らぬ人に。
2万の百済軍が迫っているという報告を受け、頭を抱えていたトンマンに、ウォルヤ率いる復耶会が現れ、トンマン女王に忠誠を誓ったとの知らせが入ります。改めて忠誠を誓ったユシンも現れ、出陣と戦場時での王の権限、軍の指示権を委ねられます。
宮殿にいては危険だからと、トンマンに避難するよう進言するピダムですが、トンマンは聞き入れません。心配するピダムは、自分の真意をなかなかわかってもらえず嘆きます。王になっても一人の女性として見続けてくれるピダムに、トンマンの心は揺れています。ピダムはトンマンに盟約書を提示し、トンマンの死後、政務から退くと誓います。ピダムの真心を信じつつも、裏切った場合は殺せという勅書をチュンチュに残します。そしてピダムとの婚姻を発表。ピダムは王座よりもトンマンの気持ちを優先し、ムンノが残した「三韓地勢」の書もユシンに譲ると決めます。トンマンはピダムを信じ、上大等(サンデドゥン、現在の総理大臣)の地位を授け、ユシンもピダムも自分の側に置くことを決めます。
やっと思いが伝わったかと思われましたが、ミシル派にピダムの盟約書を見られてしまい、策略にはまってしまいます。唐の国の使臣が女王であるトンマンを冒とく。その使臣の烏羽扇(うばせん)にピダムの名前が書かれた密約があぶり出されます。ピダムを王にしたいミセンたちの仕業でした。自分で解決するというピダムを信じるトンマン。そんなトンマンにチュンチュは、ピダムは政敵だと告げます。
一方、何としてもピダムを王にしたいミシル派のミセンたちは、「ピダムが王になる」という予言を捏造。トンマンは疑われているピダムを守るため秘かに呼び出し、一時的にこの国から離れるように伝えます。解決したらまた呼び戻すからと、その証に指輪を渡します。ピダムは国を出る前に自分の責任を果たそうとヨムジョンのもとへ向かいます。毒矢を交わし、放ったと思われる男を問い詰めると、男は女王であるトンマンの護衛だったことを思い出します。しかしこれもヨムジョンの策略で、刺客は「神国の敵を刺殺せよ、女王様万歳」と言い自ら命を絶ってしまいます。トンマンが刺客を送ったと思い込み、信用されていないと落胆するピダム。トンマンと対決することを決意します。
反乱を起こしたピダムに、トンマンは「王位を別の者に譲り残りの生涯をピダムと共に寺で過ごす」と書いた手紙をピダム宛に書き、本人に直接渡すようにとチュクパンに託します。しかしピダムは信じません。宮殿のすぐ近くにある明活山(ミョンファルサン)城を落します。そこでトンマンの廃位を決定し、そのビラが町中にばら撒かれます。トンマンは悩んだ末、ピダムの迎撃命令を下します。そんな中、ようやくあの刺客がヨムジョンの策略だったと気付き、自責の念にかられるピダム。しかしもう引き返せない・・・。
ついにトンマンとピダムの全面戦争が始まってしまいます。そんなとき、トンマンが急に倒れてしまいます。持病が悪化したのです。側近のアルチョンだけが、トンマンの症状を知っていました。トンマンはピダムがいる明活山城に攻め入るよう命じます。戦乱の中、ヨムジョンの仕業だったと報告を受けたピダムは、怒り狂いヨムジョンを問い詰めます。「陛下は最後までお前を信じていたがお前自身が弱く、人を信じられず裏切ったのだろう」というヨムジョンの言葉にショックを受け、ヨムジョンを斬り、トンマンのもとへ向かいます。武装をとき、伝えたいことがある、と。
陣地の門の前にピダムが1人で現れ、視線の先にはトンマンの姿が。目の前にいる多くの兵たちをなぎ倒し、大怪我を負いながら少しずつトンマンに近付いていきます。「トンマンまで、あと30歩・・・。トンマンまで、あと10歩・・・。」というところで、アルチョンとユシンに斬られます。それでもトンマンのもとへ行こうとするピダムを、ユシンが首を振り止めます。1歩踏み出した瞬間、ユシンの剣がピダムを貫きます。トンマンに手を伸ばしながらついに倒れるピダム。
ピダムの最期を涙で看取るトンマンは、すべてが終わったあと倒れてしまいます。3日間眠り続けて目を覚ましますが、そう長くはないことを実感。ユシンを誘い、新羅が見渡せる丘に向かいます。そこでユシンに「三韓一統」の夢を託し、静かに息を引き取ります。
「善徳女王」あらすじ・ネタバレ一覧
【感想・評価】
涙涙の最期でした。結局争うことになってしまった2人ですが、ピダムが最後までトンマンを信じていたら結果は違ったかもしれません。やっぱり子供のままだったというか、純粋がゆえに利用されてしまいましたね。一途にトンマンを想っていたのに、トンマンからは突き放され、周りにはその恋心を利用され、やっとトンマンの真意がわかったときにはもう引き返せないところまで来てしまって・・・。
ユシンは臣下としてピダムを斬りましたが、ユシンもアルチョンも、悲痛な表情でしたね。ピダムとトンマンの気持ちを知っていたからでしょうか。
かなり見ごたえのある62話でした。ピダム登場回からもう1回見直します!
次の作品を探している方には、ピダム役キム・ナムギル主演の『赤と黒』をオススメします!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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