インスタでの中傷合戦 映画『グッドボタン 暴走する若者たち』感想・評価・レビュー

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”いいね!”のために他人を貶める女子高生たち

2020年のアメリカ映画『グッドボタン 暴走する若者たち』をご紹介します!

原題は『InstaPsyco』。インスタ狂とでも言いましょうか。現代を良く表している作品です。

スクールカーストを賭けてのSNS中傷合戦は、殺人隠ぺいにまで発展し、大人を巻き込んでの大事件に…。

それでは最後までお付き合いください!

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『グッドボタン 暴走する若者たち』のあらすじ

マディー、ケリー、エヴァの仲良し3人組。

スクールカースト上位のマドンナ的存在サーシャを目の敵にし、「消えろサーシャ!」のタグをつけてインスタに中傷動画を投稿。”いいね!”が増え、フォロワーも増え、マディーたちはどんどん過激になっていきます。

しかしマディーの母に校長から連絡が来て、サーシャへのいじめが判明してマディーは外出禁止に。その後密かに抜け出したマディーはケリー、エヴァとともに、マディーの母に聞いた”高校時代の1番ヤバい遊び”のために山へ。

サーシャが絶対しないようなことで”いいね!”稼ぎをするため、目をつぶったまま断崖の上を歩く様子を動画にとるというケリーに、マディーとエヴァは…。

INSTAPSYCHO Official Trailer (2020)

みどころ

ネットいじめの始まり

仲良し女子高生3人組のマディー、ケリー、エヴァ。

転入生のケリーは里子で、スクールカースト上位のサーシャに見下されていました。ケリーはインスタに中傷動画を投稿し始め、親友であるマディーもケリーの味方をします。

「消えろサーシャ!」とタグ付けされた投稿にはたくさんの”いいね!”がつき、フォロワーも増え、ネットでのいじめは加速。サーシャも負けずに、ケリーに足を引っかけて転倒させる動画を投稿して反撃します。

しかし校長からマディーの母に、マディーとケリーがサーシャをいじめているという連絡が入り、マディーは携帯を没収され、外出禁止に。

陰湿ですね。女子高生っぽい。

ケリーの暴走

もっと”いいね!”を求めるケリーは、マディーの母から聞いた”高校時代の1番ヤバい遊び”に目を付けます。それは、断崖の上を目を閉じながら歩くこと。

到着するまで聞かされていなかったマディーとエヴァは反対しますが、ケリーは「サーシャは絶対にしない」と聞く耳を持ちません。そこでエヴァが、自分がやると言い出し、ケリーがエヴァの手を取って支え、マディーが動画をとることに。

しかし予想通り、エヴァは足を滑らせて転落。慌てて駆け寄りますが、ケリーは帰ろうと言い出し、エヴァを置き去りにできないと言うマディーも渋々帰ることに。

翌日、エヴァの遺体が発見され、ケリーはエヴァの葬儀のためにクラウドファンディングを立ち上げるという動画を投稿。その後、サーシャのロッカーから泥のついた靴が発見され…。

ケリーやばすぎ…。マディーもマディーだけど。

マディーの限界

マディーは耐えきれず、ボーイフレンドに話そうとしたところ、ケリーが呼び止めて責めます。そしてケリーはマディーを陥れるため、学校の先生とマディーの熱愛を偽装工作し、マディーは完全に切れます。

サーシャを訪ねて協力を頼み、ケリーを脅迫する動画を投稿して呼び出します。エヴァが亡くなった時の動画が完全に削除されておらず、ケリーの犯行だという証拠が残っていたのです。

サーシャとマディーは、それを隠ぺいする代わりに、マディーと先生の熱愛はでっち上げだと校長に話すよう説得します。ケリーは自分の生い立ちを恨み、幸せそうなマディーとマディーの母に、心の痛みを味わわせたかったと言います。

しかしその3人の会話は、木陰に隠れていたマディーのボーイフレンドが、インスタグラムでライブ配信していて…。

ケリーの行為は許されることじゃないけど、生い立ちがそうさせてしまったと考えると、ある意味かわいそうでもあります。でも自分が不幸だから、幸せそうな人を陥れるのはダメだよね。他人の不幸を願うようにはなりたくない。

 

残念なところ

エヴァを置き去りにしたのはマディーも同罪のはずなのに、最後は母に見送られながらボーイフレンドとプロムに出かけるという終わり。

ケリーは義父も殺害していたからかもしれないけど、マディーに対しては納得いきませんでした。子供の頃に親友だったサーシャを中傷し、今度はサーシャと手を組んで、なんか女子の嫌なところが出てると言うか…。

偽装した義父の自殺や、親友エヴァの転落死でクラファンまで立ち上げて、悲劇のヒロインを演じて動画を投稿したり、確かにケリーのしたことはえげつないけど。

現実にありそうな話でリアルなのに、マディーはお咎めなしというのがちょっと残念。

主要人物(キャスト)

マディー・レイノルズ(ローラ・スレイド・ウィッジンズ)・・・母と2人暮らし。ケリーと仲が良く、ケリーを見下すサーシャを嫌っている。ケリーとともにサーシャに対する中傷動画をSNSに投稿。

ケリー・ライアン(マッケンジー・ヴェガ)・・・転入生。母のボーイフレンドを嫌い、自殺を装って睡眠薬を入れた酒を飲ませて殺害。サーシャを目の敵にし、サーシャに対する中傷動画をSNSに投稿し続ける。

エヴァ・ウェイト(ケイティ・チャン)・・・マディーとケリーの友人。断崖で足を滑らせて転落死。

サーシャ・カーティス(カラ・ロイスター)・・・学校のマドンナ的存在。マディーとは幼い頃親友だった。

カート(ウィル・ペルツ)・・・マディーのボーイフレンド。

グウェン・レイノルズ(ニッキー・ウィーラン)・・・マディーの母。夫を亡くして娘と2人暮らし。サーシャの父とは高校時代の同級生。

感想・評価・レビュー

リアルでしたね。ネットが当たり前になった今、SNSで中傷もありふれています。「いいね!」のために行動がエスカレートしている人も少なくありません。痛ましい事件も起きています。

リアルじゃ言えないこともネットでなら言えるというのは、救われる人もいれば傷つく人もいて、とても難しい問題だと思います。

ネットだからこそ過激になってしまうという気持ちはわかりません。良く考えて投稿してほしいですね。「いいね!」に何の価値があるの…?SNSを利用しない私には理解できませんが、承認欲求というやつでしょうか?

誹謗中傷、絶対ダメ!『グッドボタン 暴走する若者たち』はオススメ度「★★」

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最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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