有名古典のパロディ『高慢と偏見とゾンビ』感想・評価・レビュー

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ラブストーリー × ゾンビ

2016年のアメリカ・イギリス合作映画『高慢と偏見とゾンビ』をご紹介します!

ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を元にした、200万部を越える大ベストセラーパロディ小説を映画化。日本でのキャッチコピーは、”不朽の恋愛小説、感染。”

リリー・ジェームズ、サム・ライリーのW主演。もともとはナタリー・ポートマンがヒロインのエリザベス役で話が進んでいましたが、降板して制作側に。また、監督も3度変わったりと制作までに色々あったようです。

それでは最後までお付き合いください!

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『高慢と偏見とゾンビ』のあらすじ

1700~1800年の英国史によると、当時のイギリスには世界中との貿易で各地の産物のほか、恐ろしい疫病も一緒に入ってきました。それは人間の脳を食べ続けるゾンビになるといもの。

人々を守るための大きな壁が作られ、その周りはロイヤル運河と呼ばれる水深55mの堀を作り、その広大な土地はインビトウィンと呼ばれました。しかし第2次ケトン戦争でゾンビが侵入し、インビトウィンの人々は全滅。運河にかかる橋は、ヒンガム橋ただ1つを残してすべて壊されました。

そして19世紀初頭、イングランド・ハートフォードシャーに住むベネット家の5姉妹、ジェーン、エリザベス、メアリー、キティ、リディア。5人は父の命令で中国で武術を学び、稽古とゾンビ退治の日々を送っていました。

ある日、ネザーフィールド邸に引っ越してきたビングリー家の舞踏会に招かれ、美しい長女のジェーンが当主チャールズ・ビングリーの目に留まります。しかしその舞踏会にゾンビが現れ…。

『高慢と偏見とゾンビ』 予告編

みどころ

最強の5姉妹

ベネット家の5姉妹、ジェーン、エリザベス、メアリー、キティ、リディア。中国で武術を学び、カンフーや少林寺拳法を身につけ、稽古とゾンビ退治の毎日。

ヴィクトリア朝の可愛いドレスの下には、太ももやブーツの中にナイフなどを隠し持ち、ゾンビが現れると5人は豹変。逃げ惑う人々を押し分けて、ゾンビを倒して倒して倒しまくります!

しかしやはりお年頃の女の子。近くに男性が引っ越してくると聞くと、どんな人なのか、お金持ちとの噂、など興味を持ちます。

そのビングリー家の舞踏会に招かれ、1番美しい長女ジェーンは当主ビングリーに、次女ジェーンはビングリーの友人ダーシー大佐にひとめ惚れ。最初はエリザベスを拒否したダーシーですが、ゾンビと戦う姿を見て惹かれます。

四女キティと五女リディアも男性に興味があり、新しく配属された民兵にイケメンを探して盛り上がりますが…。

普段は普通の女の子たちが、ゾンビを前に切り替わる瞬間がめちゃくちゃかっこいい!

人類とゾンビの最終決戦

ロンドンを占拠して爆発的に増えたゾンビを封じ込めるため、ダーシーが軍隊を率いて大壁にいるとの手紙を受け取ったエリザベス。その手紙にはエリザベスへの想いも綴られていました。

その後、末妹リディアとウィカムが、ゾンビだらけの町インビトウィンに駆け落ちしたことを知ったエリザベスとジェーン。インビトウィンの聖ラザロ教会へいると知り、急いで向かいます。

インビトウィンにかかる唯一の橋であるヒンガム橋。ダーシーは夜明けにその橋を爆破するよう指示して教会へ。それを知ったエリザベスも後を追います。

実はウィカムはゾンビに感染していて、教会にいるゾンビで軍隊を組織し、英国を乗っ取ろうと考えていました。ダーシーはリディアを連れて逃げますが、ダーシーへの逆恨みでゾンビ化を抑えているウィカムと戦闘に。

エリザベスがダーシーを救出し、指示通り橋が爆破されます。こうして人類とゾンビの最終決戦は終わりを迎えます。

その後、ビングリーはジェーンに、ダーシーはエリザベスにプロポーズし、2組の合同結婚式でハッピーエンド!と思われましたが…。

意志でゾンビ化するのを止められるものなんでしょうか?

英国若手人気スター集結!

主人公エリザベスには、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」の第3シリーズでローズ・マクレア役、ディズニー映画「シンデレラ」で主役のシンデレラを演じたリリー・ジェームズ

エリザベスの恋の相手ダーシーには「マレフィセント」でマレフィセントの手下のカラスを演じたサム・ライリー。実は元バンドボーカルで、バーバリーのモデルに起用された経歴もあります。

美人長女ジェーンにはティム・バートンの「ダーク・シャドウ」で、主演のジョニー・デップ演じるヴァンパイアのバーナバス・コリンズに愛された女性ヴィクトリア・ウィンターズとジョゼット・デュプレの2役を演じたベラ・ヒースコート

ジェーンの恋の相手ビングリーには「ノア 約束の舟」で、主演のラッセル・クロウ演じるノアの長男セム役を演じたダグラス・ブース

美男美女揃いですね。



残念なところ

タイトルに”ゾンビ”を付けるには、ゾンビ要素が物足りない。有名古典のパロディにしてはB級感が否めない作品でした。

綺麗な顔で可愛いドレスを着た5人の姉妹が、回し蹴りしたりナイフや剣を振り回す姿はかっこよかった!だからこそもったいない気がします。

資産家のダーシーは日本刀で戦うので日本で武術を習った富裕層、中国武術を習った5姉妹のベネット家は中流層というのもわかりやすかったです。だからダーシーは姉妹に対して最初辛辣だった。まさに高慢と偏見。

主要人物(キャスト)

エリザベス・ベネット(リリー・ジェームズ)・・・主人公。次女。ダーシーにひとめ惚れ。

ジェーン・ベネット(ベラ・ヒースコート)・・・長女。姉妹の中で1番美人。ビングリーにひとめ惚れ。

メアリー・ベネット(ミリー・ブレイディ)・・・三女。眼鏡をかけている読書好き。

キティ・ベネット(スキ・ウォーターハウス)・・・四女。

リディア・ベネット(エリー・バンバー)・・・五女。

チャールズ・ビングリー(ダグラス・ブース)・・・ネザーフィールド邸に引っ越してきた英国陸軍。ダーシーの友人。ジェーンにひとめ惚れ。

フィッツウィリアム・ダーシー(サム・ライリー)・・・ゾンビ退治に従事する英国陸軍大佐。高慢な資産家。

ジョージ・ウィカム(ジャック・ヒューストン)・・・ゾンビ退治に従事する民兵の中尉。実はゾンビ感染している。

感想・評価・レビュー

ただのハッピーエンドではないところがアメリカという感じ。エンドロールが始まり、幸せそうな4人の顔から少しずつ笑顔が消え…。

サム・ライリーの声がすごくセクシー!特徴的で最初は少し聞き取りづらいと感じていましたが、聞いてるとゾクゾクします。

そもそも「高慢と偏見」を読んだこともなく、内容もまったく知らないので、原作との違いはわかりません。ただただ映画作品として楽しめました。

有名な古典にゾンビを掛け合わせるという斬新さが面白いですよね。

高慢で偏見を持つダーシーがエリザベスに惹かれ、ともにゾンビと戦う『高慢と偏見とゾンビ』はオススメ度「★★★」

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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