わずか七日で廃位された悲劇の王妃「七日の王妃」【感想・評価・レビュー】

TVドラマ

韓国ドラマ 七日の王妃/DVD-BOX

この七日間が終わっても、私はあなたを愛し続ける

2017年5月からKBS2にて全20話にわたり放送された「七日の王妃」。

朝鮮史上最短の在位7日で廃位された王妃端敬(タンギョン)王后と、李氏朝鮮第11代王中宗(チュンジョン)の切ないラブストーリー。

悲劇の王妃を"涙の女王"パク・ミニョン、その初恋相手にヨン・ウジン、稀代の暴君燕山君(ヨンサングン)を日本でも大人気のイ・ドンゴンが豪華共演で話題沸騰!中でもイ・ドンゴンは初時代劇、初悪役に挑戦!

恋と王座をめぐる兄弟の熾烈な戦いと、心の奥底に抱き続けた兄弟の絆は必見です!

譲れない思いもある中、兄から弟、弟から兄への捨てきれない思いも垣間見えて切なくなりました。

※朝鮮王朝時代の身分制度をまとめた記事はこちら。

それでは最後までお付き合いください。

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【あらすじ】

朝鮮第10代王燕山君(ヨンサングン)が王座について5年目。民は干ばつの被害に苦しみ、王の不徳を嘆いていた。

古来から朝鮮では、天変地異は王の不徳だと言われてきた。

父であり先王でもある朝鮮第9代王成宗(ソンジョン)は、燕山君に晋城大君(シンソンテグン、後の中宗)が成人したら王位を譲るよう遺言を残していたが、燕山君は王位に居座り続けた。

稀代の暴君とされる燕山君と、その異母弟である晋城大君の間で揺れるシン・チェギョン(後の端敬皇后)だったが、自分には優しかった燕山君が変わってしまった事により、夫である晋城大君と都を離れ生涯を共にする道を選ぶ。

しかし、王である燕山君はチェギョンを手放そうとせず、王位とチェギョンをめぐる戦いへと発展していく・・・

つまり・・・2人の男性が1人の女性を取り合うお話です!

2018年No.1王宮ロマンス大作「七日の王妃」7月3日からDVDリリース決定!!

【みどころ】

燕山君ってどんな王様?

酒色におぼれ贅沢の限りを尽くし、気に入らない者を殺害し、“粛清”という名の政敵の一掃を2度も行ったため、朝鮮史上前例のない暴君とされている。

一つだけ同情の余地があるとすれば、幼い頃に母を亡くしていること。しかし、母の死に関わった者を粛清して復讐している。

母親の死に関わった者たちを処刑し、すでに亡くなっている者たちに対しては墓を掘り返して首をはねた。

燕山君の母は、王の顔を引っ掻いた罪により廃妃(ペビ、廃位された后妃)となり、死罪に処されている。

父である先代王は、弟が成人したら王位を譲るように遺言を残していたが、燕山君は譲らなかった。

そんな燕山君が本当に欲したものはチェギョンだった。

幼い頃に出会い、明るく物怖じせず、癒しを与えてくれるチェギョンに惹かれていた。

王位にしがみついた燕山君が、王位を捨ててでも欲しがったチェギョンとの関係はどうなるのでしょうか。

側室に燕山君とセットの「朝鮮三大悪女」の一人チャン・ノクスがいるが、このドラマではあまり目立たない。

燕山君と言えば酒池肉林です。覚えておきましょう。

みんな大好き、三角関係

チェギョンが幼い頃に偶然にも王と出会った。王とは知らずに接する明るい少女に次第に心を許していく燕山君。

成長し、王と知ってからも兄と妹のように仲が良かった。王宮では恐ろしい暴君だったが、チェギョンに対しては優しかった。

しかし時が経ち、次第にチェギョンの心は離れていく。

晋城大君とは出会いこそ最悪だったが、次第に惹かれ合い友となり、婚姻の約束をかわす。

自分を殺そうとした兄と仲良くしているチェギョンを見て怒りを覚えたが、チェギョンの心を知り晴れて夫婦となる。

後に、王が変わらない事から次期王として持ち上げられ、兄王を退けることを決める。

兄弟で同じ女性を愛してしまう事もあるんだろうけど、大抵ドラマや漫画では兄が勝つよね。

でもチェギョンは弟の方が好きなので、ここでは弟を応援しましょう。相手暴君だしね!

イ・ドンゴンの演技が凄すぎて、暴君を応援したくなったけど・・・

なぜ7日間だけの王妃だったのか?

政略結婚が当たり前だった時代。

お互いに想い合い、既に結婚していた二人。

兄である燕山君を退け、王になったから何でも思い通りにというわけではなく、晋城大君は担がれた王だった為に悲劇を生んでしまった。

チェギョンは燕山君の王后の姪で、チェギョンの父は燕山君の忠臣だったため、報復を恐れた中宗(晋城大君)の功臣たちがチェギョンが王妃になる事に猛反対。

最初は押し切ろうとしていた中宗も、結局功臣たちを説得することは出来なかった。

だってあの手この手で策略を巡らせてチェギョンを嵌めたんだもん・・・

その結果、チェギョンは王宮を追われ、2人は別の道を歩むことに。

夫とはいえ王になるために直接的ではないにしろ両親殺されてるからね、そりゃあ穏やかには過ごせないよね。

結果的に別れて良かったんじゃないかな・・・悲しいけど。



【主要人物/(キャスト)】

シン・チェギョン=端敬(タンギョン)王后/(パク・コニョン)

燕山君の忠臣シン・スグンの娘。

幼い頃から両親と離れて田舎で暮らしていたが、不満を募らせて両親に黙って帰京。

街で出会ったヨク(晋城大君)と恋に落ちるが、燕山君からも思いを寄せられる。

イ・ヨク=晋城大君(シンソンテグン)=中宗(チュンジョン)/(ヨン・ウジン)

燕山君の義母弟で、後の朝鮮第11代国王中宗(チュンジョン)。

燕山君を兄として心から慕っていたが、ある事件をきっかけに対立。

兄の失脚を企てる中、初恋相手であるチェギョンと再会し・・・

イ・ユン=燕山君(ヨンサングン)/(イ・ドンゴン)

朝鮮第10代国王で、愛情に飢え、狂気と化した稀代の暴君。

「弟に王座を譲れ」という先代王である父の遺言により、弟へ敵意を向ける。

誰もが恐れる自分を恐れず、明るく癒してくれるチェギョンに好意を抱くようになる。

【感想・評価】

なんとなく気になっていたこのドラマですが、やっと見ることができました。

イ・ドンゴン扮する燕山君の表情がとても印象に残り、嫌なやつなのに影が見え隠れして憎みきれない・・・

何だかんだ弟を大事に思っているところとか、愛した女性を手に入れたいけど上手く表現できないところとか、とにかく切ない。

死に際には後悔の念にかられ、手を差し伸べる父の幻影を見て涙を流すシーンでは胸が締め付けられました。

そんなわけで、晋城大君にはあまり入り込めずだったけど。

史実通りの結末なので仕方ないとはいえ、『何でだよ!』という気持ちが大きかったので「オススメ度★★★」にとどまりました。

次の作品をお探しの方には「推奴~チュノ~」がオススメ!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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