迫り来る死の恐怖。海の恐ろしさはこの中に・・・。
今回見たイギリス映画「海底４７ｍ」というサメが登場するシャークスリラー作品を見てみました。
襲い来るサメに立ち向かうのではなく、隔離された空間で巨大なサメが潜む海底からから逃げ出す作品なので、ほかの作品とは違った怖さがありました。
そして肝心のサメですがとてもリアルに描かれていてサメが好きな人も納得の仕上がりだったと思います。
閉鎖的な空間での不安感や恐怖感、襲い来るサメや無くなっていく空気など悪化していく状況によるパニックなど様々な恐怖が詰め込まれた作品でした。
サメ好きの方にはぜひ見ていただきたい作品だと思いますので感想とともにまとめていきたいと思いますのでお付き合いください。
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簡単なあらすじ紹介
リサとケイト姉妹はメキシコで休暇を過ごしているとリサから失恋したことを告げられ、落ち込んだリサを元気づけるために夜の街に連れ出した。
現地で知り合った男友達からシャークケージダイビングに誘われ、好奇心旺盛なケイトは尻込みするリサを説得し半ば強引に挑戦することになった。
海に沈めた檻の中から野生のサメを見るためにテイラー船長の船に乗り込み沖へ向かった。
リサとケイトが乗り込んだ檻は水深５ｍに降りて行き、間近で見るサメの迫力に大興奮していた二人だったが戻ろうとした時に悲劇は起きてしまう。
檻を吊るすワイヤーが切れ、二人が入った檻は水深４７ｍまで沈んでいってしまった。
無線で助けを呼ぼうにも届かない。周りには巨大なサメが回遊している。急浮上すれば潜水病で意識を失う危険性がある。
そして海底に沈んでしまった２人のでボンベに残された酸素は少しずつなくなっていく。
極限状態の２人が海底から生還することはできるのだろうか・・・
主な登場人物紹介！
リサ（マンディー・ムーア）
ケイトの姉で妹と２人でメキシコにバカンスに来ていたが、直前に付き合っていたステュに「君は退屈な女だ」と言われ失恋している。
臆病な性格だが知り合った地元の青年と妹に勧められシャークケージ・ダイビングをすることになってしまった。
演じるマンディー・ムーアさんはアメリカ出身の女優で、他にもモデルや歌手としても活躍されていて、代表作としてディズニー作品の「塔の上のラプンツェル」でラプンツェルの声で出演されてました。
ケイト（クレア・ホルト）
姉とは違い好奇心旺盛な性格で、落ち込んでいたリサを元気づけるため外に連れ出し、地元の青年たちと知り合う。
不安がるリサを反対を半ば強引に押し切りシャークケージ・ダイビングを楽しむことに。
ハビエル（クリス・J・ジョンソン）
メキシコで姉妹が知り合った地元の青年。ケイトといい感じになり知り合いのテイラー船長なら格安でシャークダイビングを出来ると紹介して一緒に向かう。
演じるクリス・J・ジョンソンさんはアメリカ出身の俳優で「エネミー・ライン３ 激戦コロンビア」や「裏切りの二重奏」に出演されています。
ルイス（ヤニ・ゲルマン）
ハビエルの友人で地元の青年。リサといい感じになり一緒にシャークゲージ・ダイビングを楽しむためテイラー船長の船に乗り込む。
演じるヤニ・ゲルマンさんはアメリカの俳優で「プリティ・リトル・ライアーズ」シリーズや「リジー・マグワイア・ムービー」などに出演されています。
ホホジロザメ
ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメで「白い死神」の異名を持つ。
映画ジョーズのモデルとなった事で人喰いザメのイメージが定着しており、平均的な体長は4～5mだが11ｍを超える個体も報告されている。
日本でも愛媛県でホホジロザメによる事故が報告されており、山口県や神奈川県でも目撃例がある。
今作の見どころ紹介
リアルに伝わるサメの恐怖
今作で出てくるサメは約６～８mの巨大サイズですが、常に襲いかかってくるわけではなく逃げようとすると姿を現し襲いかかってきます。
今回の恐怖は襲って来るサメだけではなく、サメが多く潜んでいる海中に飛び出さなくてはならない恐怖です。
誰でもサメがウヨウヨいる海中に飛び込むことはないとは思いますが、海中に閉じ込められているため必ず通り抜けなければなりません。
真っ暗で巨大ザメが大量に回遊している海に身を投げ出す恐怖・・・かなり恐ろしいです。
唯一の安全地帯だったケージも徐々に破壊され、助けに来た仲間も・・・。
酸素がなくなる恐怖感！
二人の姉妹は事故により水深47mに沈んでしまったことで周りは真っ暗、パニック状態に陥ってしまいます。
常にサメが襲ってくるわけではないですが、それでも徐々にボンベの酸素が減少していきます。
タイムリミットが設定されていることで、何もおこらない状況でも緊張感が伝わって来る作品です。
安全な檻に留まると時間経過による窒息死の恐怖、逃げ出すためには周りにサメが存在する海中に身を投げ出す恐怖・・・目が離せない状況が続きます。
見つけ出した希望とうまくいかない現実
水中に閉じ込められ、酸素が限られている状況で２人は何もしないわけではありません。
落ちたライトを拾いに行ったり、仲間に助けを求めるため通信できる推進まで泳いでいったりと、深海から生き延びるためにいろんな行動をしていました。
しかしそれらの行動が様々な問題を引き起こし、希望と絶望が繰り返し襲ってきます。
常に死と隣り合わせである緊迫した状況は、衝撃のラストを演出してくれる事にもなってます。
希望からの絶望・・・これを頭に入れて最後まで見ていただきたいと思います。
こんな人には合わないかも・・・
今作はサメが恐怖の対象になっていますが、常に人を襲い続ける作品ではありません。
ほかのシャークスリラー作品のように何人も犠牲者が出るわけでもないため、殺人ザメが次々に人を殺していく作品を求めている方は少し合わないかもしれません。
しかし自然に存在するサメの恐怖をどの映画よりもリアルに表現されているのでサメ好きの方には満足いく内容だと思います。
あくまで「ソリッドシュチュエーション・スリラー」（限られた状況下にある人間の極限の状態をスリリングに描いた作品）と認識した上で見ていただけるとかなり面白い作品なので、ぜひ見ていただきたいと思います。
まとめ・評価
なんの前知識もなく、気になって見始めた「海底４７ｍ」ですが、予想を超える面白さと怖さが表現された作品でした。
作中に出てくるホオジロザメもとてもリアルに再現されていて、そのかっこよさと怖さがしっかりと伝わってきます。
ほかのサメの恐怖を描いた作品や、閉鎖的な状況から逃げ出す恐怖作品とは違う怖さを持った作品だったので、映画好きでも楽しめる作品だと思います。
そして衝撃のラストも一度安心させたあとに、心理的絶望感が味わえますので気になっている方は観ていただきたい。
コアなホラーファンには物足りない部分もあるとは思いますが、状況を想像するといろんな意味での怖さがふつふつと湧いてくる作品でした。
最後に評価ですが、予想を超えた結末とサメのカッコよさ、恐怖感がしっかり伝わった作品だったので「オススメ度★★★★」で締めたいと思います。
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