残酷すぎる笑いは不幸な偶然の繰り返し!
今回紹介するのはカナダ映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」。多くの人間が死に、イカれた奴が登場してくる作品です
串刺しや拳銃で頭を打ち抜かれたり、木材粉砕機に飛び込む。8人いた大学生が1人、また1人と減っていく。
無残な死に方をしていく大学生たち。そんな恐ろしい話がまさか・・・。笑いに変わるなんて。
殺人鬼に間違われたタッカーとデイルはまさにタイトル通り史上最悪にツイてないヤツらでした。
ただ普通に静かに暮らしたいだけなのに、勘違い学生たちがその間に入るとこんなトンデモ展開になるとは想像できません。
笑いあり!ホラーあり! 身近で便利な道具でも、使い方次第で凶器に変わる展開は見ハマらせるだけの見様的な作品に仕上げられています。
様々な要素が悪い方向に進んでいくとどんな結末を迎えるのかこの映画が教えてくれるようです。2011年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭(日本)観客人気投票で1位を取った問題作!
それでは「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」の面白さを紹介していくのでお付き合いください。
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簡単なあらすじ紹介
8人の大学生は人里離れた森にキャンプをしに向かっていた。楽しく雑談しながら車で向かっていると一台の車が追い越していった。
その車に乗っていた不気味な2人の男、タッカーとデイル。軽く恐怖を覚えた大学生はビールを買い忘れたと言って町外れ最後の店へ立ち寄る。
そこにいたのはさっき追い抜いていった2人の男、タッカーとデイルだった。
幼なじみで親友同士のタッカーとデイルはコツコツためたお金で別荘(古い山小屋)を購入し、休暇を過ごしにやってくる途中。しかし別荘がある土地は20年前に惨殺事件があったいわくつきの場所だった。
大学生の一人、アリソンに恋心を抱いたデイル。この出会いと勘違いが史上最悪にツイてない惨劇となっていく。
この作品の見どころ紹介!
この作品は「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」というタイトルが全てを語っていました。目的の違う2つのグループの認識違いから始まり、勘違いやすれ違いなどすべてが最悪の方向に進んでいくとこんな猟奇的な事件になるんだということがわかりやすく見られます。
コロコロと変わるホラーとコメディ要素が上手くまとめられた作品で最後まで楽しんで観れますので見所をどうぞ!
大学生の度重なる勘違い
楽しいキャンプをするはずだった男5人、女3人の大学生グループ。第一印象でタッカーとデイルを不気味だと感じてしまったことが全ての始まりでした。
凶悪そうな2人を見かけたあとにキャンプで恒例の怖い話。この地で惨殺事件が起きた話をするとタッカーとデイルが殺人鬼に見えて仕方がない!
湖に沈んでしまったアリソンを小舟に助け出したことも連れ去られたと勘違い。蜂に襲われたタッカーがチェーンソーで追い払っている姿を襲いかかってくると勘違い。
そんな勘違いと思い込みが激しい大学生たちの行動は、とても笑える場面でした。
仲間を助けようとする時も、タッカーとデイルを攻撃しようとする時も一つ一つの行動が悪い方向に行ってしまうので不幸な事故が起こっていってしまう。
時には火に油を注いだり、拳銃の使い方を誤ったり、粉砕機の中に突っ込んだりと、とんでもない行動をするたび観ている人を「あっ!」とさせます。
主となるチャドとアリソン以外の大学生の怯え方が尋常じゃないので全ての登場人物に目を向けていただきたい。史上最高に笑える大学生の惨劇を注目して観ていただきたいと思います。
強面だが優しいデイルと親友タッカー
気は優しくて力持ちだが劣等感の塊のおデブ「デイル」と、そんなデイルをいつも励ます親友の「タッカー」。
2人はやっと購入した別荘で休暇を満喫しようとウキウキで来ていたわけですが、大学生と出会い、その中のアリソンに恋心を抱いてしまったことがトラブルに巻き込まれる要因となっていきました。
デイルは魚も殺せないほど優男で自分に自信がないのですが、タッカーの後押しもあって気になるアリソンに声をかけることに。
あえなく失敗に終わるのですが、性格の違う親友同士の姿がとても好印象でした。
トップレスや下着で湖を泳ぐ大学生を見つけた時も「覗きに行こう!」と言うタッカーと「見られたくないはずだ。」と言うデイル。お互い逆に小舟を漕ぎ出したところは、ふたりの個性がとてもよく出ていると感じました。
念願の別荘を買って最高潮の2人が大学生の勘違いに巻き込まれ、慌てふためく姿を観ていただきたい。
コロコロ変わるホラーとコメディ要素
20年前に惨劇事件が起きた森で大学生が一人、また一人と死んでいくホラー要素があり、ホラー映画のお約束なシーンもいたるところに盛り込まれていました。
上半身がなくなった遺体を運び出すシーンなどグロテスクな要素もあります。
しかしその惨劇が起こる瞬間はいつもコメディ要素が入っているので、恐怖を感じることなく没入させてくれる作品でした。
最初の犠牲者が出るシーンでこの作品のセンスとクオリティの高さが理解できると思います。
テンポの良さやカメラアングル、個性的な登場人物に下らないストーリーが加わったらこんな素晴らしい作品になるのかと感動したほどでした。
結末まで面白い作品なので、一瞬も目が離せない展開に注目していただきたい作品です。
デイルが恋をしたアリソン(カトリーナ・ボウデン)
今回注目のヒロイン枠「カトリーナ・ボウデン」ですが、本当に可愛いかった!
米国のファッション誌「MODE」の2014年版「世界で最も美しい女性100人」にランクインしたほどの美人女優。そんな彼女が真面目な女子大生として登場し、へそ出しの服装や湖で見せるセクシーな姿は必見だと思います。
時には木材の切断機に縛られて死にかけたり、恐怖に慄きながらもこの珍事件を治めようと奮闘する姿はとても美しく、面白かった。
自然と見入ってしまうと思いますが、アリソンというキャラにも注目してください。
登場人物紹介
デイル(タイラー・ラビン)
都会の女性に憧れがあり今回出会った大学生グループに声をかけるが、その強面の為、殺人鬼だと勘違いされてしまう。
心優しい親切な男だが、その強面の為殺人鬼だとかんちがいされてしまう。内心強い劣等感を抱えている。
デイル役のタイラー・レビンさんはコメディ作品で多く活躍されるカナダ出身の俳優さんで、他には映画「メリッサ・マッカーシー in ザ・ボス 世界で一番お金が好き!」や「セレブな彼女の落とし方」などに出演されています。
タッカー(アラン・テュディック)
デイルの親友でいつもデイルの背中を押したり励ます優しい男なのだが、今作では八に全身を刺されたり、指を切り落とされるなど、生き残った人物の中で最高に不運だったように思える。
演じるアラン・テュディックはポーランド系の俳優さんですが、声優としても様々な作品に出ており、「アナと雪の女王」や「モアナと伝説の海」などディズニー長編作品にはすべて声で出演されています。
さらに彼は「シュガーラッシュ」のキャンディ大王役でアニー賞最優秀製優勝を受賞されています。
アリソン(カトリーナ・ボウデン)
今作のヒロインであるアリソンはまじめな女子大生。大学生グループの中で唯一タッカーとデイルに助けてもらったことでただの優しい男たちだと気づくが、友人にはストックホルム症候群だと思われてしまう。誤解を解こうと頑張るが、乱心したチャドにデイルをおびき出す人質にされてしまう。
演じるカトリーナ・ボウデンさんはアメリカ合衆国のエスクワイア誌で最もセクシーな女優に選ばれた美貌の持ち主。他にも「ピラニア・リターンズ」や「マッド・ナース」などに出演されています。
チャドと他の大学生たち
リーダー格のチャドを始め、今回タッカーとデイルに集団自殺と勘違いされて死んでいくかわいそうな大学生たち。
一人一人が様々な死に方をしていきます。どんな笑える死に方をしていくのか楽しんでください。
今作で一番イカれた頭の持ち主で大学生グループのリーダー格のような存在、その正体は終盤で明かされるが、アリソンに惚れており、様々な勘違いのきっかけを作った人物。
まとめ・評価
この作品はなんとなく面白そうって理由だけで見たんですが、予想を超える面白さに笑いながらまハマってしまいました。
A級のB級映画と言っても良いのではないかというほど内容はまとまっていて、様々なところに張られた伏線が物語を楽しませてくれます。
多くの人が死んでいるにもかかわらずハッピーエンドのように終わり、ホラーコメディを観ていたはずなのに一瞬ラブストーリーを見終わったかのように感じさせられました。
(多くの犠牲者が出てハッピーエンドもなにもないですが・・・。)
ホラーの要素が笑いに変わる作品なので、怖い物が苦手な女性と見るにはちょうどいい作品ではないでしょうか?
まだ観ていないけど気になっている方、観る映画を探している方はこの作品を手に取っていただきたい!
この作品の後には殺される誕生日を繰り返す「ハッピー・デス・デイ」「ハッピー・デス・デイ 2U」もぜひ!
最後に評価ですが、時間を忘れさせる展開の良さに加えて役者の演技の良さ、ホラーとコメディの要素を上手くまとめていたので「オススメ度★★★★★」で締めたいと思います。
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