人生の岐路立つ時・・・この物語であなたは人の大切さを知る!
今回は映画好きな私が今まで見た中で一番好きなアメリカ映画「グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~」を紹介していきたいと思います。
主人公はウィル・ハンティング。素晴らしい才能を持ちながらも親の愛を知らずに孤児として成長し、境遇によって才能を活かせないでいる青年の物語なのですが、涙なしには観れない感動がこの作品の中に詰まっています。
作中にはとても心に刺さる言葉が多く、あなたの自分の人生やその中で出会う人、友人の大切さを再認識させてくれる作品です。
正直、レビューや感想などで伝わる部分は一握り。映画好きでもそうでない方でもこの作品だけは実際に観ていただきたいと心から思っております。
気になる、興味があるという方がこのページにたどり着いたと思いますので、観るきっかけを作れるようにこの作品の魅力の一部を書いていきたいと思います。
あと一歩を踏み出せない人間がその一歩を踏み出す瞬間までを人生をから切り取ったような作品なので、人間関係に疲れた方や心が傷ついた方にぜひ見ていただきたい作品です。
それでは私の人生を変えたといっても過言ではない最高の映画の魅力を書いていきたいと思いますのでお付き合いください。
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簡単なあらすじ紹介
大学で清掃員としてアルバイトをしていた孤児の青年ウィル・ハンティング。喧嘩や盗みなどをする素行の悪い毎日を暮らす日々・・・
そんなある日、清掃をしていた大学で難問「代数的グラフ理論」の問題を廊下の黒板に書いて、この問題を解けた者は卒業の単位を保証すると数学科教授のジェラルド・ランボーは学生たちに言い放ちます。
次の日、何者かがその難問を解き明かしていたことが発覚。しかし生徒たちに問いただしても名乗り出るものはいません。
更なる難問を書いてみると放課後その黒板に落書きしている清掃員を発見。逃げられてしまいますがその落書きを確認してみると黒板には解きかけの数式が・・・
教育を受けていない為才能を発揮することが出来ない天才と、妻を亡くして孤独にさいなまれる精神分析医・・・
幼少から虐待を受けて愛を知らない青年が愛を知り、最愛の人を失った高年男性が人生を見つめなおして一度きりの人生を精一杯生きようと心に決める。
ランボーによって引き合わせられた二人がお互いに心の檻を開きあって新しい自分の道を見つけて進んでいくストーリー。
見どころ紹介!
愛情を知らずに育った天才ウィルの苦悩
孤児として育てられ、親の愛情というものを知らずに育ったウィルは天才的な知能を持ちながらも大学の清掃や瓦礫運びのバイトをしてその日暮らしをする青年でした。
そんな彼が仲間だけを信じ、孤児として生まれたが故に空いた心の隙間を埋めることが出来ずにいる姿がとても印象的でした。
途中、スカイラーという女性に好意を抱きますが、捨てられて自分の前からいなくなることを恐れて心から寄り添うことが出来ません。
知識として恋や愛を理解しているが、現実では感情の持って行き方がわからない・・・。親に捨てられたトラウマから自身が捨てられることを恐れて傷つく前に別れを切り出す悪循環。
そんな彼がショーンに出会い、チャッキーという仲間思いの親友の手によって心を開き、本当の愛を知り自分が選んだ人生を生きることを選んでいきます。
自分の居場所がある街から離れ、大きな可能性に向かって歩き出すウィルの姿は感動以外の何物でもありません。
最後には心をさらけ出し、初めて愛を求めて自分の人生を歩みだすまでをしっかりと観ていただきたいです。
心を開かせたショーンの存在
数学者であるランボーは廊下に書いた代数的グラフ理論を解いたウィルを見つけ出し、才能を開花させようとしました。肝心のウィルは鑑別所入りを繰り返す問題児で保釈の条件に心理カウンセリングを受ける事。多くのカウンセラーがウィルにさじを投げだす中、ショーンがウィルの前に現れました。
このたった一人との出会いが誰にも触れられなかったウィルの心の奥底をさらけ出すことに。
ショーンはウィルとは対照的に、愛する人を失った喪失感で先に進めずにいる人間でした。愛した人と共に過ごす時間が自分の人生にどれだけ輝きを与えてくれたのか知っている人物です。
カウンセリングを諦めさせようとするウィルの挑発を全て受け流していたショーンですが、本で得た知識だけで愛を語り、最愛の妻を侮辱された時は感情を表に出して激昂しています。
その怒りを観たとき、妻をどれだけ愛していたか、大切だったか、失ってどれほど悲しかったか伝わってきて心が震えました。
そんな彼だからこそウィルに伝えられた言葉「君は悪くない。」繰り返し伝えられるこの作品最大の感動シーンです。
愛することを知らない。失うことの恐れ、心から寄り添う事を怖がっている。その感情を生んでしまったのは境遇だと頭では理解していたウィルが初めて心で聞いた言葉、誰かに言って欲しかった言葉です。
頭で考えた事より、心で感じ取った事の方が人生を歩んでいく上で大事だと教えてくれた素晴らしい存在だと思います。作品の中でショーンが自分の殻から抜け出していく様を見守っていただきたいと思います。
大切だからこそ突き放す親友チャッキー
見どころに人物ばかりを上げていますが、この作品に出てくる人物は人間の一番大切で、美しい部分を持っているので書かせていただきます。
ウィルとずっと一緒の時間を過ごしてきた親友のチャッキーは誰よりもウィルの事を認め、その才能を羨ましく思っている人物です。
同じ瓦礫運びの現場で働き、バカなことも一緒にやってきた仲間ですが、このまま一緒にいたいと思う反面、この街でウィルの才能を腐らせていることを悲しく思っている人物でした。
ウィルに彼女の事や将来のことを訪ねたとき、「今のままが良い。」と答えるウィルに対して「20年後もここに居たら殺す。」と言うほど自分の人生を歩むことを強く望んでいました。
言葉は強いですが、才能があるウィルが凡人の自分と居る事で現状に満足し、無駄にしていることを気にかけている優しい言葉です。
本から得た知識をひけらかす大学生相手に論破したウィルに向けた笑顔や、くすぶり続けているウィルを突き放す言葉を投げかける姿は大切な仲間を最優先に考えられる優しい一面が画面から伝わってきます。
本当の親友とは、チャッキーのような人物なんだと改めて再認識させられました。
そんな彼が望んでいることはウィルが居なくなること。いつものように迎えに行ったとき、何も言わずに去っていく事だと・・・。
この言葉の中にはチャッキーの様々な思いと優しさが詰まっていて、誰もいないウィルの部屋を覗いた後見せる寂しいような嬉しいような表情を観ていただきたいです。
作品中の名言紹介
この作品では登場人物がとても深く、心にしみる言葉を数多く残しています。
その中の一部を紹介させていただくのですが、本編の中で聞けば10倍心に響くと思いますので作中で探してみてください。
自分の境遇も踏まえてとても心に響いた言葉がありました。
まずは最愛の妻を亡くしたショーンが自分の心の傷をウィルに語りだしたときの言葉です。
「本当の喪失というのは自分よりも愛するものがあるときに起こるものなんだ。」※グッドウィルハンティング作中より引用
最愛の妻がガンだとわかり、残った時間を一緒に過ごすために仕事もやめて、一緒にいられる時間の一瞬一瞬をを大切にしてきた彼だからこそ言えるセリフだと思います。
誰でも長い人生の中、大切な人を失う経験は必ず一度は訪れることがあると思います。この言葉を知って、今大切な人と一緒にいられる時間を大切にしていただきたいです。
次はショーンがウィルのセラピー中に言った一言です。
「君は大変な時を過ごすだろう。でも大変な時期にこそ、今まで気づかなかったいいことにも気づくんだよ。」※グッドウィルハンティング作中より引用
誰でも辛いときや、心に深い傷を負ってしまうときもあるでしょう。立ち上がれず苦しんでいた時、友人や親からかけられた何気ない言葉で救われたことがありませんか?
その時に普段目に見えず、気づきにくい大切な部分が見えてくると思います。当たり前にいると思ってた親や友人の優しさにどれだけ助けられてきたか再認識できる言葉です。
そういった経験がある方は、今度は与える側の人間になっていただきたいと思います。
最後に人が成長するために語った言葉を紹介したいと思います。
「君から学ぶことは何もない。君の言うことは全部本に書いてあるんだ。」※グッドウィルハンティング作中より引用
これはカウンセリング中の質問を自分が得た知識で躱していたウィルに放った一言で、理論などではなく自分の感情や経験を話すように言った言葉です。
人が成長するために知識を得ることはとても重要なのですが、その得た知識を自分の考えや経験に出来なければ意味がなくなります。
この映画は様々な経験を乗り越えて、未来へと進んでいくための作品です。この映画から感じたものを自分の考えや経験にしていただきたいと思い紹介させていただきました。
まだまだ多くの素晴らしい言葉がこの作品の中にあふれています。本作の中で探してみてください。
登場人物の紹介!
ウィル・ハンティング(マット・デイモン)
天才的な頭脳を持ちながら環境により自分の才能を発揮できずに立ち止まっている青年。友人チャッキーには心を許しており、そこが自分の居場所だと思っている。
過去に親からの虐待を受け、孤児だった経験から愛を知らずに育ってきたが、同じ経験を持つショーンと出会ったことで新しい人生を選んでいく。
ウィル・ハンティングを演じるマットデイモンは実はこの作品の脚本を大学時代に戯曲の作品として完成させており、友人のベン・アフレックに見せたことから映画化に向けた脚本を2人で仕上下ています。
現在は俳優としても活躍しており、「ボーンシリーズ」や「オーシャンズ11、12」、「小説家を見つけたら」などで素晴らしい活躍をされています。
ショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)
今作でウィルの担当になる精神科医。退役軍人のカウンセリングをしていたが、最愛の妻ナンシーをを亡くしてしまったことでさみしさと孤独に苛まれてしまっている。
ウィルに自分の道を進む勇気を与え、自身もウィルに出会えたことで自分の人生を取り戻していく。
演じるロビン・ウィリアムズはコメディな役からシリアスな役、殺人犯の役などさまざまな顔を見せる素晴らしい俳優さんです。
残念ながら2014年に自殺でこの世を去っており、サンフランシスコ湾に散骨されています。
出演作品は「ナイトミュージアム」や「アンドリューNDR114」など数多くの有名作品に出演されています。
(紹介している「アンドリューNDR114」は個人的にとても好きな作品です。いずれ紹介させていただきますが、気になる方はチェックしてみてください。)
チャッキー・サリヴァン(ベン・アフレック)
ウィルの親友で工事現場で働く青年。毎朝車でウィルを迎えに行くのが日課になっており、自分とは違う才能を持つウィルが自分と同じ場所でくすぶっているのを嫌がっている。
作中、彼は友人として様々な方法で背中を押す人物であり、「もしお前が20年後も工事現場で働いていやがったら、俺がぶっ殺してやる。」と語っている。
演じるベン・アフレックは俳優活動の他に慈善活動にも積極的にかかわっている素晴らしい一面を持っています。
映画出演した代表作は「アルマゲドン」や「パールハーバー」、「アルゴ」などに出演されています。
まとめ・評価
今作のグッド・ウィル・ハンティングは純粋に心に訴えかけてくる映画でした。
もしあなたのそばにかけがえのない誰かがいるなら、もし恋や愛に傷つき臆病になってしまっているとしたらこの作品を観て人間の強さと優しさに気付いていただきたいです。
そしてこの映画の結末を見終わった後、心がすっきりして洗われた感覚になりました。
人生という道において、誰にでもかけがえのない人との出会いが必ずあったはずです。
親から愛されなかったゆえに自分の居場所から抜け出せないウィル、妻を愛しすぎたがゆえに失った悲しみと孤独にさいなまれるショーン・・・。
この作品は様々なトラウマを抱えて立ち止まっていた人たちが新しい道を見つけ旅立っていく内容です。
そして二人が立ち止まるきっかけになったのも人の影響だったのです。
私にとってこの作品との出会いが映画の魅力を知り、人の大切さを知ることが出来るきっかけになった最高の人間ドラマでした。
最後にこの作品の評価ですが、人間の弱さと美しさが込められた最高の作品であり、私の好みの補正点も含めて「オススメ度★★★★★」の作品でした。
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