私が守るもの
2007年のアニメーション映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』をご紹介します!
言わずと知れた、1995年に全26話で放送されたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。1997年に別の結末を描いた劇場版「Air/まごころを、君に」(第25話、第26話)が公開されました。
そして本作は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作の第1作目で、テレビアニメの第壱話から第六話までのストーリーを再構築した作品で、原画はそのままに絵はすべて新たに描きなおされています。
タイトルは雅楽の用語「序破急」に由来。2009年に第2作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、2012年に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」、2021年に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で完結。
社会現象にまでなった1990年代を代表するアニメ作品で、現在でもファンを魅了し続けているエヴァシリーズの集大成。
それでは最後までお付き合いください!
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のあらすじ
大規模災害「セカンドインパクト」から15年。
父・碇(いかり)ゲンドウに呼ばれ、碇シンジは神奈川県第3新東京市へ。特別非常事態宣言が発令されるなか、迎えに現れた葛城(かつらぎ)ミサトの車に乗り込んだシンジ。しかし目の前には謎の巨大な「使徒(しと)」と呼ばれるものが現れます。
父は国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令で、3年ぶりに会った途端、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機(しょごうき)に乗って、使徒と戦うよう命じます。
シンジはこれまで親子らしいことは何もなかった父に反発し断りますが、そこへ代わりに出撃するよう言われた重傷を負った零号機(ゼロごうき)パイロット綾波レイの姿を見て仕方なく乗ることに…。
みどころ
エヴァンゲリオン
使徒の殲滅を目的として作られた「汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」。通称「エヴァ」もしくは「EVA」。語源はギリシャ語の「福音」に由来し、略称EVAは、聖書の創世記に登場する最初の女性「エバ(イヴ)」にもかけられています。
エントリープラグと呼ばれる円筒形のコックピットにパイロットが乗り、神経接続によって操縦。機体とパイロットがシンクロしているため、機体がダメージを受けるとパイロットも相当の痛みを感じます。
背中に接続されたアンビリカルケーブルからの電力供給で稼働し、予備の内蔵電源では最大5分間の活動が可能。
使徒同様、機体周囲を取り巻くバリア「A.T.フィールド」を持つため、人類唯一の使徒対抗策とされています。
コアと呼ばれる核のようなものを持ち、パイロットとエヴァをリンクさせるためにパイロットの母親の魂が入っています。魂まではコピーできなかったエヴァを操縦するため、パイロットが魂の役割をしています。そのため、エヴァのパイロットは1体につき1人が原則。
暴走を阻止するための拘束具として全身を装甲板で覆われていて、人間の皮膚を想像してもらえばわかりやすいかもしれません。なので装甲板の下は…。
EVAパイロット
エヴァンゲリオンはコックピットにパイロットが搭乗して操縦します。そのパイロットとして選定されるのは、母親がいない14歳の子供に限定されています。
エヴァにはそれぞれの固有パルスパターンがあり、違うパターンのパイロットが搭乗しても起動する確率はほぼありません。
零号機パイロットは綾波レイ、初号機パイロットは碇シンジですが、シンジが拒否したことで綾波レイが初号機に乗るよう命令が下されます。これは、それぞれのパターンが似ていて、ある程度の互換性があるためです。
人類の敵、使徒
第3新東京市に襲来する謎の生命体、使徒(しと)。コアを破壊されると活動停止。
テレビアニメシリーズでは天使の名前が付いていましたが、本作ではリリスを除くすべてが「第〇使徒」と呼ばれています。
「第3使徒サキエル」は「第4使徒」となり、天使の名前がなくなり数字も変わっています。同じように、「第4使徒シャムシェル」は「第5使徒」、「第5使徒ラミエル」は「第6使徒」と、数字が1つ繰り下がっています。
デザインはほぼ一緒ですが、第5、第6使徒に関しては少し手が加えられ、3DCGで描かれていますのでこちらも要チェック!
使徒の目的とは…?
残念なところ
時間の都合上カットされている部分も多く、アニメを見ていない人には伝わりにくい部分があります。
シンジが最初に搭乗を拒否し、誰も乗っていない初号機がシンジを守るシーンはカットするべきではなかった…。
ただ!!小さなところで変更されているシーンが散りばめられていて、「あれ?」と思うことがたくさんあったので、考察班にはたまらない!
なんで最初から海が赤いの…?
主要人物(キャスト)
【EVAパイロット】
・碇シンジ(緒方恵美)・・・主人公。14歳。初号機パイロット。第3の少年。
・綾波レイ(林原めぐみ)・・・14歳。零号機パイロット。第1の少女。
【特務機関NERV(ネルフ)】
・葛城ミサト(三石琴乃)・・・戦術作戦部作戦局第一課長で指揮官。2佐。シンジの保護者役。29歳。「セカンドインパクト」唯一の生存者。
・碇ゲンドウ(立木文彦)・・・総司令官。シンジの実父。婿入りで旧姓は六分儀(ろくぶんぎ)。
・冬月コウゾウ(清川元夢)・・・副司令官。
・赤木リツコ(山口由里子)・・・技術開発部所属。エヴァンゲリオン開発責任者。
感想・評価・レビュー
やっぱり面白い!そこまで大ファンというわけではありませんが、これが90年代のアニメとは思えない。コアなファンがつくのも納得ですね。
アニメ版、旧劇版は1回しか見ていませんが、もう1回見返したくなりました。本作を見て思ったのは、やっぱりシンジって強い。今まではそう思っていませんでしたが、初号機最強ですね。ゲンドウが固執するのもわかる。
大人に振り回される子供の気持ちを考えたことあるのか!と、ゲンドウに言いたいけど、言ったところで…という気もします。だってユイのことしか考えてないんだもん。
25年経っても楽しめる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』はオススメ度「★★★★★」
続けて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見ます!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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