映画 テラフォーマーズ／Blu-ray-BOX DVD-BOX
絶対に、分かり合えないヤツがいる。
火星で異常な進化をしたゴキブリとの戦いを描いたSF「テラフォーマーズ」をご紹介します！
「バグズ2号編」をベースとして実写化されたもので、様々な所にCGが使われており、特殊メイクもかなり作りこまれていてとても期待していた作品でした。
キャストがとにかく豪華！ベテラン俳優、人気女優、人気アイドル、個性派俳優、新人までが一気に集結し、物語を盛り上げてくれます。
それでは最後までお付き合いください！
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簡単なあらすじ紹介！
２１世の人類は地球の人口増加問題を解決するため火星への移住を計画していた。
火星の平均気温はマイナス５８度、しかし地中に凍結する二酸化炭素を大気中に出せば温室効果が起き起票の温度が上がる。そこで火星の地表を黒く染め上げることで太陽光を吸収して大地を温めるという計画を立てた。
そのために地球からコケそして火星の過酷な環境でも生きられるある生物が送られた。
それから500年後の西暦2599年、計画の仕上げの為に15人の隊員が火星へ送り込まれた。
しかし地球から送られていたある生物は異常進化を遂げ、人型の危険生物「テラフォーマー」へと姿を変えていた。
そんな危機的状況の中、隊員たちの体には昆虫のＤＮＡによって虫の姿に変異し、驚異的な力が発揮される「バグズ手術」が施されていたことを知る。
人類対テラフォーマーの壮絶な戦いが始まっていく・・・
主な登場人物紹介
小町子吉（伊藤英明）
出身はスラム街で幼少期から空手を習っていた。父親を殺してしまった菜々緒の罪を被り犯罪者となってしまう。今回のバグズ作戦で火星に行く事と引き換えにする話を持ち掛けられ、菜々緒と同行して参加した。
手術ベースはオオスズメバチで、変態時は両腕から毒針が生え、虫の習性にならい非常に獰猛な性格になる。空手と組み合わせることで並外れた戦闘力を発揮する。
演じる伊藤英明さんは第6回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞しており、映画「海猿シリーズ」「悪の教典」ドラマでは「僕のヤバイ妻」「罪人の嘘」でも主演で活躍されています。
秋田菜々緒（武井咲）
少女期より義父から虐待を受けており、父親を殺してしまうが幼馴染の小吉がその罪を被り助けられた。この事がきっかけで死刑に処されることになった小吉を助けるために自ら今回のバグズ計画に志願する。
手術ベースはクモイトカイコガで、その能力は鋼鉄の強度を持った1000ｍの糸を紡ぐことが出来る。
演じる武井咲さんは2017年にEXILEのTAKAHIROさんと結婚している女優さんで、映画では「クローバー」「今日、恋をはじめます。」ドラマでは「黒革の手帳」「今からあなたを脅迫します」などで活躍されています。
武藤仁（山下智久）
戸籍を持っておらず、乗組員で一番の貧乏人と称している。ストリートチルドレンとして生きてきた過去を持つ元キックボクサーで、その性格は常に冷静である。
手術ベースはサバクトビバッタで、変態時には脚部が異常に発達し、驚異的な脚力とジャンプ力を手に入れることができ、過剰変態時には空を飛ぶことが可能になり、獰猛さと脚力が上昇する。
その発達した脚力とキックボクシングを活かして強力な足技でテレフォーマー達を倒していく。
演じる山下智久さんは元ジャニーズのNewsで活躍後、脱退して俳優、歌手、タレントをされており、映画では「明日のジョー」「近キョリ恋愛」、ドラマでは「コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命-」「クロサギ」などで活躍されています。
蛭間一郎（山田孝之）
貧しい家族を養うために研究に打ち込んでいた大学生の天才ハッカー。ある企業がその研究成果を買ってくれると決まった矢先、教授に嵌められて成果を奪われた上に大学を追われることになった事をきっかけに今回のバグズ計画に参加する。
手術ベースはネムリユスリカで、仮死状態のクリプトピオシスになると放射能や真空状態、200℃の温度で接せられても－270℃の超低温の過酷な環境でも耐えることが出来る。
仮死状態から水分を得ることで蘇生することができ、何事もなかったかのように活動を再開する。
演じる山田孝之さんは俳優の他にも歌手として活動もしており、2016年には赤西仁とのユニット「JINTAKA」を結成し、TEEの「恋のはじまり」ではMV監督も務めている。
映像作品では映画「50回目のプロポーズ」「クローズZEROシリーズ」ドラマでは「勇者ヨシヒコシリーズ」「闇金ウシジマくんシリーズ」などで活躍されています。
本多晃（小栗旬）
日本政府の支援を受けて計画を立案し小吉たち乗組員を勧誘した人物た張本人。小吉たち乗組員を計画に勧誘して奇抜なファッションセンスの持ち主で、個性の強い服装と目の周りを黒くしている姿が特徴的な人物。
演じる小栗旬さんは実は15年以上嵐の大野智の大ファンの俳優さんで、映画では「銀魂」「君の膵臓を食べたい」ドラマでは「信長協奏曲」「貧乏男子 ボンビーメン」などで活躍されています。
他にもケインコスギ、小池栄子、菊地凛子、加藤雅也、篠田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、福島リラなど豪華なキャストが出演されています。
今作の見どころ
主役クラスが多く出演
先ほどの登場人物紹介で出演されている俳優、女優さんは紹介していますが、主演を務めあげるレベルの役者が数多く登場しています。
誰もが出演者の他の作品などを見たことがあるとは思いますので、その演技力や素晴らしさなどは説明不要だと思います。
・・・ただ、この作品では何をイメージしてその演技をしているのかわからずその演技力が発揮できていない仕上がりに・・・
能力である昆虫の説明がわかりやすい
作中に登場する人物が変態して虫の能力を使うとき、その虫の能力の説明画面に切り替わるのですが、３ＤＣＧで描かれた虫の映像に昆虫図鑑のようなナレーションで虫の驚異的な能力の説明がとてもわかりやすかったです。
普段近くに数多くの虫が生息する中で、人間ではありえないほどの能力を持っていることがわかりとても興味を持つことができました。
このようにわかりやすく数多くの昆虫の特殊な能力をまとめた図鑑があるなら個人的に見てみたいと感じました。
・・・ただ作中ではこれからって時にいきなり挿入されてくるので脱力ポイントになっています・・・
残念だった点
物語の進行のテンポの悪さ
火星に調査に来て驚異的に進化したゴキブリに出会い次々と仲間が犠牲になりながらもなんとか逃げ伸びる。
そんな危機的状況や緊張感がしっかり伝わってくればまた違った作品になったのでしょうが、仲間がやられた直後にテラフォーマーが目の前にいる状況でも会話のシーンで間が長かったりと、今の状況本当にわかってる？と突っ込みを入れたくなるほどでした。
敵に襲われて変体する時に淡々と流される昆虫の説明ナレーション、いきなり飛ばされる回想シーンなど話の腰を折る場面が盛りだくさんでした。
はっきり言って頭に入ってこないレベルで切り替わっていくのでストーリー重視の方はかなりキツイ流れだと思います。
すべて日本人で選ばれた配役
原作では様々な国の人間が集められてこのテラフォーミング計画が進んでいたのですが、この映画ではすべて日本人でキャスティングされていて話の規模が小さくまとまった感じがしてしまいました。
アメリカ、タイ、インド、南アフリカなど世界中から集められて一大計画のはずなのに、英語で話す日本人だけでその規模を埋められるはずもなく、急に英語で話す人物が出てきたときはその人のキャラに頭が追い付きませんでした。
虫の能力もとても大切だとは思いますが、個性的な登場人物の紹介もしっかりしてほしいと感じてしまいました。
結果、突っ込みどころが多すぎです！
この作品では多くのところに疑問が残り、シーンが変わるたびに一度頭の中を整理しなければならないほど切り替わっていきます。
少しネタバレになるかもしれませんが、テラフォーマーの存在を知っていてバグズ手術を行う対策をしているのに船員に一切知らされていないのか、また驚異的な存在であるにもかかわらず能力の特訓など事前に行える対策をしていないのか・・・
火星のテラフォーマーを全てを駆除するためなのに、周辺にしか撒かれないアースジェットの様なスプレー式の装置は必要があったのか・・・
粉塵爆発で一掃するならバグズ手術より化学兵器・・・
っと、これ以上は見ていただいて実際に突っ込んでいただいた方が面白いかもしれません。
まとめ・評価
豪華な出演者と原作が面白かったので期待していた作品でしたが、個人的にはかなり残念な仕上がりになっていました。
何よりも脅威が迫っている、またはその脅威が目の前にいるというのにダラダラと会話したり間が長かったりと、緊張感が全くと言っていいほど伝わってこない！
ＣＧやＶＦＸが多く使われている為か、出演者の方々の演技も淡々としていて個人の魅力があまり伝わってこない仕上がりだったかなと・・・
正直原作を読んだ方が何十倍も面白かったです。
この作品から学んだ素晴らしいことは・・・ネムリユスリカが死なない最強の生物だった！
あまり大きな期待をせずに昆虫が大好きな人は見てみるのも面白い作品かと思います。
最後に個人的評価ですが、突っ込みどころが多くテンポが悪かったですが、演者が豪華すぎたので３５点で失礼したいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました！
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