(実話ベース)魂の殺人『マリオネット 私が殺された日』感想・評価・レビュー

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韓国映画 マリオネット 私が殺された日/DVD

再び忍び寄る、過去の悪夢

2017年の韓国映画『マリオネット 私が殺された日』をご紹介します!

実話をもとにしたフィクション映画で、主演はイ・ユヨン。女子高生時代を「The Witch 魔女」のキム・ダミが演じています。「死体が消えた夜」のキム・サンギョン、キム・ガンウも出演。

未成年による性犯罪で、かなりセンセーショナルな内容となっていますので、これから見る方はご注意ください。

それでは最後までお付き合いください!

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『マリオネット 私が殺された日』のあらすじ

14年前、女子高生だったミナは付き合っていたキム・ジノとその仲間たちによって集団レイプされ、その様子を撮影した動画がネットにアップロードされてしまいました。被害者をまるで魂のない人形のように扱う“マリオネット事件”と、韓国中に衝撃を与えました。その動画から警察がミナにたどり着き、暴行犯たちは逮捕されます。ミナはソリンと名前を変え、別人として生きることに。

その後教師となり、結婚も決まった矢先、一通のメールが届きます。その内容とは…?

『マリオネット 私が殺された日』予告

みどころ

マリオネット事件

主人公ユ・ミナは、キム・ジノと付き合い始めて1か月。おしゃれに目覚めて化粧をし、友人たちからからかわれたりする普通の女子高生でした。

カラオケデートの後、ジノの部屋に行ったミナは、勧められた栄養ドリンクを飲んで意識朦朧。気付くとイスに縛り付けられ、ジノとストッキングをかぶった下着姿の男たちが部屋へ入ってきます。ジノがビデオカメラを回し始め、そのまま集団レイプされ、その動画がネットにアップされてしまいました。

まるで魂のない人形のように被害者を扱う様子から、”マリオネット事件”と呼ばれるように。

その後その動画にミナの顔がうつっていたことから、警察がミナの母に話し、ジノたちは逮捕されます。情報が洩れないようにするとのことでしたが、記者にスクープされ、ミナとミナの母は住まいを移します。ミナは改名し、別人として生きることを選びます。

勝手なイメージですが、韓国は性犯罪が多い気がします。胸クソ。

マスター(ご主人様)

高校で教師をしているハン・ソリンのもとに、”マスター”と名乗る人物からLINEが届きます。「いい夢を見たか?」から始まり、次々と送られてくる画像。それは意識がないソリンがイスに座らされ、仮面を被った複数の人物に辱められている様子のもの。続いて動画も送られてきて、服従しろというメッセージが。

それは14年前、付き合っていたキム・ジノとその仲間たちに集団レイプされた時のことを思い出させました。ジノも自分のことを”マスター”と名乗っていたからです。そして動画を送り付けて脅していたのも同じ。

名前を変え、転校し、新しい人生を送ってきたソリンに、14年前の悪夢が蘇ります。またジノが現れたのでしょうか…?

実話ベースのフィクション?

”マリオネット事件”は実際の事件名ではありません。もとになった事件はあるのでしょうが、詳細はわかりません。調べてみたところ、韓国での未成年による集団暴行事件は1件ではありませんでした…。

小学校~中学校の男子が小学生の女児数人を繰り返し暴行していた「大邱(テグ)小学生集団性暴行事件」、高校生41人が女子中学生を暴行した「密陽(ミリャン)女子中学生集団性暴行事件」、高校生19人と中学生6人が女子中学生を複数回暴行した「光州(クァンジュ)女子中学生集団性暴行事件」、高校生10人が女子中学生2人を暴行してその後脅して22人で暴行した「道峰(トボン)女子中学生集団性的暴行事件」などなど。

さらに恐ろしいのは、被害者は一生トラウマを抱えて生きていくのに、どの事件の加害者も大した制裁は受けていないということ。

韓国では性犯罪が多発していて、記憶に新しいものでは「n番部屋事件」があります。2008年から再犯防止のためにGPS監視システムを導入し、再犯率も下がっているようです。そんなものがなくても、性犯罪自体がなくなってほしい。



残念なところ

実話ベースということで、かなりエグイ内容になっています。集団レイプ、ネットにアップするというセカンドレイプ、未成年犯罪というセンセーショナルな作品で、序盤は本当に見入ってしまいます。現実味がないようですごくリアル。

ただ!!後半に進むにつれて失速。韓国映画にありがちな”誰も救われないエンド”かと思いきや、被害者のヒロインが少しだけ救われたエンドにしたかったのかな…という無理矢理感が。

もういつもの胸クソエンドの方がまだ良かった。もしくは勧善懲悪で行ってほしかった。

登場人物

ユ・ミナ/ハン・ソリン・・・主人公。高校生の時、キム・ジノと付き合い始めたが、ジノと仲間たちに集団レイプされる。その後ハン・ソリンと名を変えて新しい人生を送り、教師をしていたところ、

キム・ジノ・・・集団レイプ目的でミナと付き合う。暴行を撮影し、その後もミナを脅す。

オ・グクチョル・・・マリオネット事件の担当刑事。刑事を辞めてネットカフェを経営。

セジョン・・・ソリンの教え子。マリオネット事件を彷彿とさせる写真をネットにアップされる。

キム・ドンジン・・・セジョンと良く話している。成人向けサイトに未成年のわいせつ動画を投稿して逮捕されるも、すぐに釈放されたことがある。検事長をしている父のおかげだと思われる。

感想・評価・レビュー

なーにが”マスター”だよ!神にでもなったつもりか?ただただ胸クソ。

でもこのような事件が起きているのも事実なんです。韓国だけでなく、日本でも世界中どこでも、同じような事件は起きています。

合意のない行為はダメ!そしてイタズラ心で模倣するようなことも絶対ダメ!加害者じゃなく、被害者を守る社会になってほしい。被害者が出ない世の中になってほしい。

未成年による性犯罪事件を扱った『マリオネット 私が殺された日』はオススメ度「★★」

次の実話シリーズは韓国の元大統領の弁護士時代のお話「弁護人」へ!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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