人を喰らう悪しき習慣「フィンランド式 残酷ショッピング・ツアー」【感想・評価・レビュー】

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映画 フィンランド式残酷ショッピング・ツアー/DVD

楽しいはずのショッピング。入ったのは店という檻の中・・・。

今回見た映画はロシアの「フィンランド式 残酷ショッピング・ツアー」という長いタイトルの作品なんですが、ジャケットの女の子の可愛さと流血、タイトルに惹かれ見てみることに・・・

内容はタイトル通りフィンランドにショッピングツアーにいった客たちが惨劇の舞台に立たされてしまうお話。

グロ要素はかなり控えめで心理的恐怖も特に感じられない作品だったと思います。正直かなりの不完全燃焼・・・。

物語は主人公の少年の撮影しているカメラ視点(POV)で進んでいくのですが、かなりつっこみどころの多い作品ですね。

見る人によって評価は大きく変わると思いますが、あくまで私個人の感想と評価をまとめていきたいと思います。

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簡単なあらすじ紹介

ロシア人の母と息子は隣国フィンランドへのショッピング・ツアーに参加していた。

息子はその旅の記録を携帯のカメラで撮影しながら目的地の大型ショッピングモールへ到着する。

買い物を楽しんでいた二人だったが突然出入り口のシャッターが閉められ、なぜか床に血の跡が・・・

不安感を覚え店内を調べていると、店員がツアー客に襲いかかり貪り食っている。

突然起きたこの惨劇を果たして二人の親子は生き延びることができるのか?

今作の見どころ!

物語の終盤にジャケットでに写っている女の子が出てくるのですが、リンゴを持って登場し「フィンランド人?外国人?」と質問して近づいてくるところがとても可愛かった。

そのあと襲われるのですが、出てくるのは一瞬です・・・

淡々と進んで行く物語は移動で街の外観、後は店内で話が進んで行くので他には・・・私は見つけることができませんでした。すいません。

PVはかなり面白そうに作られているので唯一の見どころです!それではご覧ください!

映画『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』予告編

今作の残念な点・・・

肝心のホラー要素

タイトルに「残酷」の言葉が入っている以上、少なからず期待していたのですが、襲って来る相手は人を食べなければならない人なんです。

最初に親子の前に立ちはだかった女性もはっきり言って驚かしに出てきただけと勘違いしてしまうほどひどいもので、他にツアー客を襲って食べている描写も影でモゾモゾしたり手首を持って口を動かしているだけだったりと「どこで恐怖を感じればいいんだ!」とツッコミを入れたくなるほど残念なものでした。

この作品に怖さやグロさを求めて見ようとしている方は見ないほ方が良い!とだけお伝えしておきます。

ブレブレのカメラ視点(POV)

ホラー映画などでもよく使われるPOVですが、この作品は画質も悪くかなりブレブレなので、場面によっては気持ち悪くなるほど酷いものでした。

そこにリアルな感じは微塵もなく、襲われるシーンではカメラがぐるぐる回って止まったと思ったら倒れている・・・などかなり苦痛な展開が長々と続いていきます。

はっきりいって予算を削減するためにPOVの視点で物語を撮影したのではないかと疑いたくなるクオリティでした。

魅力を感じられない中心となる親子

カメラ視点については先ほど書いたのですが、POVということで常に中心となる親子が映し出されています。

常に画面に移り続けるふたりですが、全くと言っていいほど魅力を感じることがありませんでした。

本当にただの口うるさい母親と生意気な息子なのですが、そんな二人のグチグチとした言い合いを前半は延々と聞いておかなければなりません。

もう少し魅力のある演者なら入り込めたかもしれませんが、なんの特徴もない二人をカメラ視点で見続けるのは苦痛です・・・

とんでもない設定

この作品は設定が余りにもガバガバで、ネタバレになるとは思いますが書いていきたいと思います。知りたくない方は飛ばすか読むのをやめていただければと思いますので宜しくお願い致します。

今作で中心となる親子をフィンランド人が襲って来る理由が物語の中盤から明らかになっていきます。

その理由はなんと・・・「フィンランド人は夏至の日に外国人を食べる習慣があるんだ。」というトンデモ設定! ・・・耳を疑いました。

さらに、助かる方法が2つだけあるという情報も入ってきます。

まず一つ目が「夏至の日を過ぎればみんな食人しなくなるからそれまで逃げ延びる。」・・・  さっき習慣という話を聞いてたのでなんとなく無理やり納得。

そしてオススメしないもうひとつの方法が「フィンランド人を食べれば襲ってこなくなるよ。彼らと同じになるけどね。」という理解しがたいナゾ設定!

人を食べるということが習慣なのか、何かに感染して行われているのかわからなくなってきました。

ネタバレついでに、肝心のラストも逃げ延びたわけでもなく、夏至が終わったわけでもないのに終わってしまうのでエンドロールが流れた瞬間驚くこと間違いなしです!



まとめ・評価

正直、映画の面白さを伝えるために書いているので、この作品の記事を書くかどうか迷いましたが気になっている方もいると思いますので書く事にしました。

ホラー映画なのに恐怖やグロさもオプション程度にしかなく、終始繰り広げられる親子ゲンカに少しイライラする内容でした。

カメラもリアルを追求したのかとてもブレブレで見ていると目が痛くなってくるほど動き回ります。

肝心の結末も「ここで終わるの?」と誰しもがツッコミを入れたくなる最後ですが、終わったことにホッとすること間違いなしです。

ここまで酷評される映画がどんなものか気になる方のみ見ることをオススメしますが、映画を楽しみたい方は他の作品を手に取っていただきたいと思います。

最後に評価ですが、唯一最後に出てくる女の子が可愛かったですが、内容・カメラ・ホラー要素など全てが残念な作品だったので「オススメ度★」で締めたいと思います。

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