泥棒に入った家でかけがえのない出会い!「泥棒役者」【感想・評価・レビュー】

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嘘と笑いの先に見えてくる人の優しさあふれる物語!

今回観てきた作品は日本の喜劇を映画化した作品「泥棒役者」関ジャニ∞の丸山隆平さんが主演の嘘と勘違いが入り乱れる面白い作品でした。

話が進むごとに嘘に嘘が重ねられ、同じ言葉を違う意味でとらえるなどの勘違いで予想外の方向へ話が進んでいくドタバタコメディです。

泥棒に入った大貫はじめ(丸山隆平)と畠山則男(宮川大輔)に、次々と降りかかる危機的局面を頭をフル回転させながらピンチを切り抜けていく物語。

そして巻き込まれた全員が最後には自分の過去を見つめなおし、ほっこりと優しい気持ちになれる結末へと進んで行くのでどんな方でも楽しんで観れると思います。

クスリと笑える場面やウソがばれそうなハラハラする場面がいたる所にあり、気楽な気持ちで観ていただきたい作品です。

それでは「泥棒役者」の面白さをレビューと共に書いていきますのでお付き合いください。

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簡単なあらすじ紹介!

主人公の大貫はじめ(丸山隆平)は溶接行員として真面目に働き、恋人の美沙(高畑充希)と幸せな同棲生活を送っていた。

しかし、はじめには美沙に話せていない秘密があった。泥棒グループの一人として警察に捕まり、少年院に入っていた過去があったのだ。

ある日、昔の泥棒仲間の畠山(宮川大輔)が刑務所から出所し、はじめの鍵開けの才能を頼りに泥棒に入る計画を持ち掛けてくる。

断ろうとしたはじめだったが、美沙に過去をバラされると脅され、とある豪邸に盗みに入ることに。

2人が豪邸で物色していると、いきなり現れたセールスマン轟(ユースケ・サンタマリア)、さらに家主の絵本作家・前園俊太郎(市村正親)に見つかってしまう。

その場を嘘でごまかし、逃げ出そうとした先には訪問してきた編集者・奥江里子(石橋杏奈)と出くわしてしまう。

泥棒に入った事がバレたくないはじめは勘違いされた役になりきり、無事に恋人の元に帰ることが出来るのだろうか・・・。

泥棒役者 本予告

この作品の見どころ紹介!

笑いに特化した登場人物

まずは作品の面白さより、個性的すぎる登場人物を紹介したいと思います。この作品は一人一人のキャラが面白い作品で、それぞれの強烈な個性がストーリーをより面白くさせてくれています。

まずは主人公の大貫はじめ(丸山隆平)過去に泥棒で捕まり服役していた事があるが非常にまじめな青年。恋人の美沙との幸せな生活を守るために勘違いされた「役」を演じ、逃げ出そうとする。手先が器用で鍵開けの名人。

そして恋人の美沙(高畑充希)。はじめの働く工場に弁当を配達する仕事をしているときに出会い、その真面目な性格に惹かれて交際が始まった。作中で始めに返すメールの内容や素直な性格がとても可愛い!観た人は胸キュン間違いなし!

出所したばかりの元泥棒仲間・畠山則男(宮川大輔)。前科者で働き口が見つからず、金欲しさにはじめを使って盗みに入る計画を立てる。今作ではお笑い要素はなく、結構怖いです。

帰国子女の編集者・奥江里子(石橋杏奈)。以前担当した作家の作品に意見したことでトラブルを起こし、担当を外された過去がある。帰国子女なだけに英語で捲し立てる場面はなかなかの威圧感です。

セールスマン・轟良介(ユースケ・サンタマリア)一獲千金を目指して油絵の教材を売る会社を起こし、売りつけるために前園邸に訪問してきた。人の話を最後まで聞かない性格で、人の同情を煽るような売り文句をしてくる。自分のペースで話を進めていく所がユースケさんそのままっぽくて笑えます。

豪邸の家主で絵本作家の前園俊太郎(市村正親)。絵本作家で過去に「タマとミキ」という人気作品を書いている。現在は次の作品のアイディアが出ず、締め切りに追われて苦しんでいる。市村正親さんのおふざけキャラ、キメポーズは必見です。

前園邸の隣人で売れないユーチューバー高梨仁演(川島潤哉)YouTube「恋はメデューサ」という楽曲を唄いながらけん玉したりしている動画を投稿しているが、再生回数は伸び悩んでいる。自分がうるさいのは良いが、隣人が騒音を出すのは許せないクレーマーな一面も持っている。失礼ながらすっごく似合ってました。演技とは思えないほどに・・・。

個性的な人間が多すぎてかなりの数の登場人物を紹介しましたが、これだけの人間がお互いの持ち味をつぶすことなく絡み合う姿は想像しただけで面白さが伝わると思います。

そしてこれだけの人数が前園邸の中で繰り広げるハチャメチャな喜劇を楽しんでいただきたい。

登場人物が付いている嘘

主人公のはじめは泥棒に入った前園邸から泥棒だとバレることなく逃げ出そうと嘘をついていくのですが、この作品のはじめ以外の登場人物も少なからず嘘をついていました。

それは自作自演の苦労話で相手の同情に付け込んだり、枯渇してしまった想像力を隠しながら絵本の次回作を書き続けたりと今の現状を打開するために頑張っています。

物語が進んで行くごとにそれぞれの嘘が明らかになり、乗り越えるためにみんなが協力していく姿は笑いを超えて応援したくなってきました。

子供の頃に大好き合った絵本の作者の家に泥棒に入ったはじめも逃げ出すために嘘をつき続けていたのですが、幼少期に感動した記憶を思い出して前園に協力していく姿は非常に可愛かったです。

西田征史監督が描きたかったのは嘘がバレた後の部分だったと語っておられるほど、嘘がばれた後に物語が展開していきますので笑いと感動の共存作品を楽しんでいただきたいと思います。

この作品の残念な所・・・。

この作品は舞台を映画化したような作品なので、最後まで同じ場所で話が進んで行きます。場所移動がないので話の展開が薄く感じ、都合の良すぎる勘違いの連続で現実味は感じにくかったのが残念です。

原作が舞台喜劇なだけに、「このシーン舞台なら笑えるのに」と思ってしまうシーンがちらほらありました。

舞台をあまり観たことない方にはあまり気にならないのかもしれませんが、舞台喜劇を観る方にはもっと面白い舞台が想像できてしまうと思います。

舞台なら笑えるのに映画だと笑えない・・・。そんな場面が浮き彫りにされていたので、映画ならではの笑いの誘い方を表現して欲しかったです。

あと、宮川大輔の存在感が薄く、もう少し周りをかき乱してほしかったという感じがありました。必要なポジションなんでしょうけど、個性が強い演者なので頭に残りつつも本筋に大きく絡んでこない所が残念だと感じました。



まとめ・評価

映画「泥棒役者」は、登場キャラの個性が際立ったほっこり観れる作品でした。舞台の泥棒役者を映画で観れるようにした感じは、メリハリを減らしてストーリーを楽しめるようになった作品だと思います。

勘違いを巧みに利用した展開はハラハラしてしまう場面もありましたが、至る所に散りばめられた優しさのおかげで最後まで楽しんで観れました。

関ジャニ∞の丸山さんのファンならいろんな表情が見れて、なおさら楽しめると思います。

後半になるにつれてみんなが協力し、前向きになって自分の道を進んで行く姿は微かに感動すら覚えます。

笑いを期待して観ると少し物足りない感じがありますので、観る方は気楽な気持ちで手に取って下さい。

最後に評価ですが、演者の個性が引き出された作品で高畑充希が恐ろしく可愛かったのですが、舞台ほどの迫力や展開は感じられなかったので「オススメ度★★★」で締めたいと思います。

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