綾波は綾波しかいない
2009年のアニメーション映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』をご紹介します!
本作は2007年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の続編で、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」第4部作の第2作目となっています。
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の第八話から第拾九話までのストーリーですが、これまで登場しなかった新しい登場人物、エヴァンゲリオン、使徒が追加されています。
アニメの原画を使用していたのに対し、本作ではほぼ全編が新たに描き下ろされています。
それでは最後までお付き合いください!
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のあらすじ
旧北極のNERV基地「ベタニアベース」。そこで捕獲され実験の途中、封印から目覚めて暴れ出した第3使徒。真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアスがエヴァンゲリオン仮設5号機に搭乗して出撃。仮設5号機は第3使徒を殲滅後に自爆して蒸発。マリは脱出し、仮設5号機に別れを告げます。
一方、父・ゲンドウと母・碇ユイのお墓参りに来た碇シンジ。話せてうれしかったと伝え、そこで別れます。しかしその帰り道、海の上を歩く第7使徒を肉眼で確認。
そこに上空からエヴァンゲリオン2号機が現れ、空中戦を繰り広げて撃破。2号機とともに来日したパイロットの式波(しきなみ)・アスカ・ラングレー。
アスカはミサトの家に住むことになり、シンジと同じ中学に通うことになりますが…。
みどころ
新キャラ登場
前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の次回予告で判明した新しいキャラクター。本作では冒頭から登場し、ただの総集編ではなくまさに「破」。
新たに登場したのは、これまた新たに登場したエヴァンゲリオン仮設5号機に搭乗する真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアス。イギリス出身のNERV(ネルフ)ユーロ支部所属で、古い日本の歌謡曲をよく口ずさみ、エヴァに乗って使徒と戦うことを楽しんでいます。
その後、パラシュートで日本に密入国し、シンジたちが通う中学校の屋上へ降り立ち、シンジと出会います。シンジからL.C.L.のにおいがすることからエヴァパイロットだと見抜き、「NERVのワンコ君」と言い残して去ります。
第10使徒襲来時は、封印されていた2号機で出撃、裏コード「ザ・ビースト」を発動。
賛否両論の新キャラでしたね。
アスカ、来日
綾波レイと並ぶもう1人のヒロイン、式波・アスカ・ラングレー。アニメ、旧劇場版では惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレーでしたが、エヴァパイロットの設定が変更されたことで式波(しきなみ)に。
ユーロ空軍所属のエースで、階級は大尉。レイを「えこひいき」、シンジを「七光り」と呼び、自分は特別で他とは違うと思っている勝気な性格は健在。また、アニメや旧劇場版とは多少性格が異なり、加持(かじ)リョウジへの依存心や母親に関するトラウマもなくなっています。
旧版ではシンジのクラスメートの鈴原トウジが乗っていた3号機に、アスカが志願して乗っています。使徒が侵入していた3号機は、ダミーシステムに切り替わった初号機に徹底的に破壊され、エントリープラグごと使徒のコアが嚙み砕かれます。
奇跡的に一命をとりとめたアスカですが、使徒による精神汚染が疑われ、貴重なサンプル体として隔離。
私はレイちゃん派です。
使徒
第3新東京市に襲来する謎の生命体、使徒(しと)。
マリが殲滅した「第3の使徒」、アスカが撃破した「第7の使徒」のほか、空から落下してくる目のお化け「第8の使徒」、エヴァ3号機に寄生していた「第9の使徒」、最強の拒絶タイプ「第10の使徒」が出てきます。
「第7の使徒」はアニメ版の原画が紛失していたため、シナリオごと新たに作られ、デコイ(囮)のコアを持っています。
「第8の使徒」はアニメ版第10使徒サハクィエルから第12使徒レリエルのような姿に。
「第9の使徒」はアニメ版第13使徒バルディエルですが、粘菌状ではなくコアがエントリープラグを侵食して一体化し、寄生していました。
「第10の使徒」はアニメ版第14使徒ゼルエルで、初号機に捕食されましたが、本作ではレイが乗った零号機を捕食して融合し、NERV本部に侵入。初号機に乗って迎撃に現れたシンジからコア内の零号機のコアを引きずり出されて崩壊。
使徒がだいぶカッコイイ!
残念なところ
旧エヴァ好きには反感を買う可能性が高い設定変更とストーリー展開。全体的に重くて暗い感じだったのが、本作では登場人物の存在感が軽くなってしまった気がします。
とは言っても、古参も新たに見た人でも楽しめる作品だから、やっぱりエヴァはすごい!
主要人物(キャスト)
【EVAパイロット】
・碇シンジ(緒方恵美)・・・主人公。初号機パイロット。第3の少年。
・綾波レイ(林原めぐみ)・・・零号機パイロット。第1の少女。
・式波・アスカ・ラングレー(宮村優子)・・・2号機パイロット。第2の少女。アニメ、旧劇場版では惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレー。
・真希波・マリ・イラストリアス(坂本真綾)・・・仮設5号機パイロット。
・渚カヲル(石田彰)・・・Mark.06(マークシックス)パイロット。
【特務機関NERV(ネルフ)】
・葛城ミサト(三石琴乃)・・・戦術作戦部作戦局第1課課長。1佐。「セカンドインパクト」唯一の生存者。
・赤木リツコ(山口由里子)・・・技術開発部技術局第1課所属。エヴァンゲリオン開発責任者。
・碇ゲンドウ(立木文彦)・・・最高司令官。シンジの実父。
・冬月コウゾウ(清川元夢)・・・副司令官。
・加持(かじ)リョウジ(山寺宏一)・・・主席監察官。
感想・評価・レビュー
だいぶ変わってましたね。ここからが本当の新劇場版という感じ。
新キャラ登場、アスカの日本姓変更、使徒やエヴァの追加変更、初号機の暴走じゃなく覚醒、サードインパクトのトリガーが初号機など、ベースは変わらずに大幅なシナリオ変更が憎い。
カヲル君の登場などもけっこう繰り上がってましたね。私得ですが出番がまだまだ少ない…。
もう続きが気になって気になって仕方ない!どう完結させるのか楽しみですね。
大幅なアップデート『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はオススメ度「★★★★」
次は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を見ます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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