王妃を治療するために現代から高麗時代へ『シンイ-信義-』感想・評価・レビュー

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現代の「神医(シンイ)」と「信義(シンイ)」を貫く高麗の武士

2012年に韓国SBSで全33話で放送された『シンイ-信義-』をご紹介します!

「花より男子〜Boys Over Flowers」や「シティーハンター in Soul」などでも主役を演じた、新韓流四天王のひとりイ・ミンホ主演、「悲しき恋歌」のキム・ヒソンがヒロインを演じるファンタジーラブロマンス史劇。

現代からタイムスリップして医術活動するというストーリーで、日本のドラマ「JIN-仁-」と原作使用契約をした「Dr.JIN」の制作会社から盗作疑惑を指摘され、台本を書き換えて別の人物にフォーカスし、漢字タイトルを神醫(神医)から「信義」に変更した経緯があります。

それでは最後までお付き合いください!

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『シンイ-信義-』のあらすじ

高麗時代。元(げん)から帰国途中の恭愍(コンミン)王一行は、刺客の襲撃で王妃が負傷。あらゆる病を治す天界の”神医(シンイ)”でなければ命は救えないという診断で、王の近衛隊隊長チェ・ヨンが天界へ繋がるといわれる”天門”に入っていきます。

ヨンがたどり着いた先は、2012年のソウル。美容整形外科医のユ・ウンスを神医と勘違いしたヨンは、「必ず帰す」という約束でウンスを連れて再び天門へ。

ウンスは訳もわからぬまま王妃の治療をさせられ、その間に天門も塞がってしまい、元の世界に戻れなくなってしまいます。

そんなウンスを、ヨンは命がけで守り、王妃を治療したことで王や王妃も味方となり、ウンスはチャン侍医のところで世話になることに。そうして高麗時代の人々と触れ合ううちに、現代に戻りたいというウンスの心は揺れていきます。

しかし現代の医術は高麗時代では怪しい妖術と言う人や、逆にそれを利用しようとする人も現れ、ウンスはたびたび危険な目に…。

ウンスはどちらの時代を選ぶのでしょうか?

【予告篇】シンイ-信義-

みどころ

神医を求めて天界へ

1351年高麗時代。幼い頃から捕虜として元(げん)で育った恭愍(コンミン)王と、元の王女魯国(ノグク)公主が結婚。元から帰国する道中の宿泊先で刺客に襲われ、王妃が首を斬られて重傷を負ってしまいます。

「救えるのは天界にいる神医のみ」というチャン侍医の診断を聞き、王命を受けた近衛隊(王の護衛隊)隊長チェ・ヨンが天界に繋がるといわれる天門に入り、たどり着いた先は2012年のソウル。

イルミネーションなどで夜も明るく、馬のない馬車(車)や、摩天楼のような家(ビル)など、高麗時代にはない様子に驚くヨン。お寺にたどり着いたヨンは、僧侶から聞いた情報を頼りに神医を探しまわり、美容整形外科医のウンスに出会います。

ウンスを神医だと勘違いしたヨンは、困惑するウンスの手を引き、再び天門へ…。

1351年だから、600年以上前ですね。そこから現代に来れば、世界は一変するでしょうね。当たり前にある医療機器でも、ヨンからしたら天界のものに見えても不思議ではありません。

超能力合戦

作中では、内攻(ないこう)の使い手がたくさん。

ウンスを連れに来たチェ・ヨンも、雷功の使い手。電気を帯びた波動で攻撃力も高い反面、鍼を通して気を抑えて治療する力もあり、王妃の首の傷も一時的に手当てしました。

敵となるキ・チョルは氷功の使い手。しかし使うたびに自分の体もむしばまれています。体温が下がり、耐えられないほどの寒さが襲ってきます。

ファスイン(火手引)は火功の使い手。いつもは手袋をしていますが、それを外すと触るだけで相手の体は重度なやけどを負って命を落とします。

チョヌムジャ(千音子)は音功の使い手。笛を使って音を操り、その耳は遠くの会話まで聞くことができます。

ファスインが妖艶すぎて美しい。顔が似てるとかじゃなくて、由美かおるのイメージ。水功とか風功とかはいないのかな?

チェ・ヨンとウンスの恋の行方は…?

最初は「サイコ」呼ばわりしていたウンスですが、必ず現代に帰すと約束し、それまでは守ると言ってそばにいてくれるヨンに少しずつ惹かれていきます。そしてヨンも、明るく自由奔放なウンスに惹かれ、神医としてではなく女性として大事にするように。

しかし現代から来たため過去を知っているウンスは、高麗時代の人たちからすれば未来を知っている神医。そんなウンスを手に入れようと、キ・チョルや徳興君(トックングン)がヨンを危険にさせて脅迫してきます。

ヨンを助けるために動くウンスですが、ヨンはそれを望まず、死もいとわないと言って怒ります。結局ウンスを元の世界に帰すのが最善だと考えたヨンは、ウンスを連れて天門へ向かいます。

しかしそこにはキ・チョルが待ち構えていて…。

ウンスがお美しい。そして徳興君と結婚させられようとしていたところに踏み込んでキスするシーンはキュンキュンしました!



残念なところ

超能力合戦がイマイチ。内攻の使い手があれだけ出てくるなら、もう少し派手になっても良かったのかなと。全体的に地味。

ただファスインは雰囲気からしていい感じ。妖艶な感じで男を惑わし、触れるだけというのも良かったです。完全に個人の主観ですが…。

氷功の使い手キ・チョルが、絶大な強さを持ちながら、結果的にその能力で自滅するという設定も良かった。

登場人物(キャスト)

チェ・ヨン(イ・ミンホ)・・・近衛隊隊長。雷功の使い手。王の命で神医を探すため天界に繋がる天門に入り、ウンスを連れ帰る。明るく奔放なウンスに惹かれていく。

ユ・ウンス(キム・ヒソン)・・・美容整形外科医。ある日突然現れたチェ・ヨンに連れられ、2012年から高麗時代へ。命がけで自分を守ってくれるヨンに惹かれていく。

王様(リュ・ドックァン)・・・第31代高麗王、恭愍(コンミン)王。元(げん)で捕虜として育ち、劣等感を持っている。心では王妃を想っているが冷たく接しながら避けている。

王妃(パク・セヨン)・・・元(げん)の皇帝の娘、魯国(ノグク)公主。王を想っているが、冷たくされ踏み込めずにいる。

チェ尚宮(キム・ミギョン)・・・王妃付きの尚宮。チェ・ヨンの叔母で理解者。

チャン・ビン(イ・フィリップ)・・・王室の侍医。ウンスに脈のよみ方などを教え、良き理解者となる。

キ・チョル(ユ・オソン)・・・徳成府院君(トクソンプウォングン)。氷功の使い手。元(げん)の奇皇后の兄。何を手に入れても満たされないと心を病んでいる。満たされたいという思いから、ウンスを手に入れ、現代に行きたいと考えるが…。

ファスイン(シン・ウジョン)・・・火功の使い手。妖艶な美女。チェ・ヨンを気に入っている。

チョヌムジャ(ソンフン)・・・音功の使い手。ファスインを慕っている。

徳興君(トックングン)(パク・ユンジェ)・・・王の叔父。キ・チョルと組んでウンスを手に入れようとする。

感想・評価・レビュー

なるほどこんな終わり方ね!このまま終わっちゃうの~?と思いきや、そういうことですか!やっぱりハッピーエンドが見たかったので満足です。

実はイ・ミンホは本作が初見だったのですが、とんでもないイケメンですね。ゆるゆるパーマよりも、ストレートの第2形態の髪型の方が好きです。

メインの2人もですが、王様と王妃様の初々しい愛情も胸キュン!お互い好きなくせに素直に近づけない…でも王妃様の方から一歩踏み出してラブラブになるって、王様は草食系か!好き。

本作でひとつ不満を言えば、チャン侍医を殺したことだけが許せない!いい人だったのに…。

タイムスリップ系『シンイ-信義-』はオススメ度「★★★★」

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