中国宮廷ドラマ「宮廷の諍(いさか)い女(め)」中国版”大奥”の真骨頂【感想・評価・レビュー】

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中国ドラマ 宮廷の諍い女/DVD-BOX

許されざる天地唯一の愛

"神劇(神ドラマ)"とまで称された「宮廷の諍(いさか)い女(め)」をご紹介します!

中国TVドラマを総括する"第4回国劇盛典"で、最多7部門での最優秀賞を受賞。現在でも続編を熱望する声が高まっている作品です。

新人とベテランが入り混じり、総出演者数は100人を超える中、主役の甄嬛(しんけい)を演じるのはスン・リー。実力派俳優チェン・ジェンビンが雍正帝(ようせいてい)役を演じ、スン・リーやその他新人女優・俳優をサポート。

目に映るものすべて豪華絢爛!緻密に作られた装飾品や家具などは必見です!

それでは最後までお付き合いください!

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【あらすじ】

九王奪嫡(きゅうおうだっちゃく、9人の皇子たちによる皇位争い)の末、康熙帝(こうきてい)の後を継いだ、清の第5代皇帝の雍正帝(ようせいてい)の時代。皇帝の寵愛を巡る妃嬪たちの諍(いさか)いの始まりでもあった。

皇后と華妃(かひ)が勢力を二分する後宮で、平穏な暮らしを望む甄嬛(しん・けい)だったが、皇帝から寵愛を受けることにより華妃一派から嫉妬され、陰謀の的に。やがて身も心も疲れ果て後宮を出た甄嬛を待ち受けていたのは、皇帝の弟の果郡王(かぐんおう)との安らぎのひととき。甄嬛は真の愛を手に入れるが、それは新たな悲劇が始まる・・・。

ドラマ「宮廷の諍い女」DVD予告編

【みどころ】

九王奪嫡(きゅうおうだっちゃく)

康熙帝(こうきてい)が寵愛する第2皇子が2歳で皇太子となりました。しかし、他の皇子たちの陰謀によって孤立し、自暴自棄になり、クーデターを引き起こすまでになったため、廃位されてしまいます。そこから後継者争いが始まります。

9名の皇子が5つのグループに分かれ、それぞれのリーダーを太子にするための陰謀合戦。そして第4皇子と第8皇子の2グループでの争いとなり、最終的には第4皇子が皇位を継ぐことになりました。それが雍正帝です。

どこかで聞いたことがあるような・・・「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」ですね!どこの国でも後継者争いは絶えない時代だったんでしょうね。

雍正帝はその経験から、皇太子を擁立しない方針を決め"密勅立太子法"を考案しました。皇帝の崩御後に、一定人数が立ち会った上で、皇位継承者の名前を書いた勅書を開く、という方法です。これは先日視聴した「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃」の乾隆帝(けんりゅうてい、雍正帝の息子)も書いて隠していましたね。

煌びやかな衣装、セット

まず驚くべきは、あの紫禁城を忠実に再現した壮大なセット。実物大の巨大セットです。皇帝の住まいだけでなく、各妃嬪の住まいの門から、扉や部屋の仕切りまで、どこを見ても中国感満載です。

置物や装飾品も美しいものばかりで、とても緻密に作られています。装飾品は、髪飾り、耳飾り、指輪などがあり、模様、色、形なども様々です。しかも同じ物を付けている人はいません。どれを誰につけるのか、スタッフさんの苦労はどれ程のものなのでしょう・・・。

そして中国宮廷ドラマと言えば衣装!妃嬪の衣装は、形は全部同じです。でも色、刺繍がすべて違います。同じような色はあっても色合いが少し違ったりして、同じピンクでも薄い色、濃い色、赤に近い色、白に近い色など、ピンクだけでも何種類もあります。そこに花の刺繍がしてあり、花の色も様々です。

まさに豪華絢爛。目がチカチカします。中国宮廷ドラマの醍醐味ですね!

美しい女たちの醜い争い

皇后と華妃(かひ)の2強の後宮に入った主人公甄嬛(しん・けい)。皇帝の寵愛を受けたことで他の妃嬪に嫉妬され、様々な罠を仕掛けられます。虐待を受けて流産したり、ありもしない密通を仕立て上げられたり・・・。たとえ大人しくしていたとしても、陰謀に巻き込まれて蹴落とされてしまいます。

中国宮廷ドラマといえば、皇帝の寵愛をめぐる妃嬪たちの陰謀合戦。一夫多妻制でうまくいくわけがない!だって1人の男の愛を平等に分け合うことなんて無理でしょう。百歩譲って数人の妻ならうまく行くこともあるかもしれませんが、この時代は寵愛を得ることが権力にも繋がります。

【主要人物(キャスト)】

甄嬛(しん・けい) (スン・リー)

後宮で平穏な暮らしを望んでいたが、雍正帝の寵愛を受けたことで他の妃嬪の嫉妬を買う。様々な陰謀を仕組まれ、皇帝の怒りを買って出家。そこで出会った果郡王を愛し合い、子を授かる。しかし果郡王の訃報を聞き、皇帝の子と偽り後宮へ戻り、皇后との攻防が始まる。

雍正帝(ようせいてい) (チェン・ジェンビン)

康熙帝の第4皇子で、皇位争いの末に即位する。甄嬛を他の側室以上に愛するが、失った純元皇后を重ねて見ている。

果郡王(かぐんおう) (リー・トンシュエ)

康熙帝の息子で雍正帝の弟。甄嬛を一途に愛し、出家を手助けする。ジュンガルに捕らえられるが、逃げ出すことに成功。しかし、死亡したと聞かされていた甄嬛が、後宮に戻っていたため、甄嬛が我が子を産んだことは知らないまま。最期は服毒死。

【感想・評価】

録画したまま放置していたこのドラマをやっと見ました。「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」と「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃」を先に見始めてしまい、さすがに3つのドラマを同時進行できませんでした。事前情報なしに見始めましたが、まさか先の2つの前の時代のお話だったとは・・・。つまり、甄嬛(しん・けい)はニオフル皇太后で、皇后は如懿のおばで生涯禁足になったウラナラ皇后ですね。

家柄じゃなくて人柄で選べばこんな醜い争いは起きないかもしれないのに。1人の異性を誰かと分け合うなんてほぼ不可能なのが現実でしょう。今でも一夫多妻制の国はありますが、うまくいくものなのでしょうか。

美しい女たちが醜い諍いを繰り広げる「宮廷の諍い女」は、オススメ度「★★★」

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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