友情・努力・勝利!勝つためには手段は選ばん!
想像以上に面白い!今回観てきた作品「帝一の國」は、古屋兎丸先生の漫画を実写化され、命がけの生徒会選挙を描いた作品になります。
主人公の赤場帝一を菅田将暉さんが演じることで、強烈な個性をしっかり笑いに変換できている作品なので最後まで楽しんで観れるでしょう。
正々堂々という言葉は頭の中から削除済み!手段は択ばず、どんな手を使ってでも勝ち登る!
自分の国を作るため、総理大臣になる野望を持つ赤場帝一の第一歩。どこか昭和の香りのする想像を超えた選挙戦を楽しんでいただきたい。
登場人物はみんな真面目に勝利を掴もうと頑張っているのですが、かなりコメディ色の強い作品です。
それでは「帝一の國」の面白さを感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
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かんたんなストーリー紹介!
全国でもトップクラスの頭脳を持つ生徒、800人が通う名門「海帝高校」。ここで生徒会長をつとめた者には、将来の内閣入りが確約されている。主人公の赤場帝一は「総理大臣になって、自分の国を作る」、その野望を叶えるために2年後の生徒会長の座を狙っている。
生徒会長になる為には一年生の時にどの派閥に所属するのか、誰の犬になるかで将来は大きく左右されてしまう。
野望のためへの第一歩を踏み出した帝一に運命を賭けた「生徒会選挙」が幕を開ける。
みどころ紹介!
イケメンぞろいの生徒会
生徒会選挙を争う登場人物はキャラがしっかりしている上にイケメンぞろい!女性受けを狙ってと思いきや、キャラの個性ににぴったりなので非常に作品に入り込みやすい。
主人公で野心の男・赤場 帝一(菅田 将暉)と争う別のクラスのルーム長や次期生徒会長候補、帝一のサポート役など男から見てもイケメンが揃っていました。
まずは帝一のサポート役、補佐の男・榊原 孔明(志尊 淳)。一年一組の副ルーム長。柔らかな口調と少し女っぽい仕草をする事があるが、非常に頭がよく盗聴器や遠視ゴーグルなどを作り出す器用さも持っている。
次に帝一の腐れ縁で謀略の男・東郷 菊間(野村 周平)。一年二組のルーム長。父親は過去に帝一の父親に勝利しており、負けることを許されない。邪魔や告げ口など帝一を陥れようと様々な手を使ってくる。
そして貧乏ながらも奨学金で海帝高校に入学した正義の男・大鷹 弾(竹内 涼真)。誰からも愛される爽やかで真面目な男。間違ったことは許せないが情に厚く、裏切った帝一の事を友達だと思っている。
そして生徒会長候補の1人、支配の男・氷室 ローランド(間宮 祥太郎)。カリスマ性があり、生徒会長の大本命。勝つためには手段を択ばず、過去にケンカに明け暮れて狂犬と呼ばれていた。
もう一人の生徒会長候補、戦術の男・森園 億人(千葉 雄大)。穏やかな性格で、常に冷静で知的な話し方をする。能力主義で努力した人が報われる学校づくりを目指し、生徒会長戦を戦っていく。
他にも帝一の父親・赤場 譲介(吉田鋼 太郎)や幼なじみで恋人の白鳥美美子(永野芽衣)の熱演や可愛さにも注目していただきたいです。
政権争いのような生徒会選挙を上手くコメディ化!
この作品で行われる生徒会選挙は日本の政権争いさながらの選挙が繰り広げられていきます。生徒会長になる話ではなく、生徒会長候補の中で誰の犬になり仕えるかという作品。
勝つことに執着している帝一を、父親の譲介が「犬になれ!勝ち犬にな!」というこのセリフが作品のすべてを語っています。
生徒会選挙で行っている事は現実の選挙の様な真剣さで、時には実弾(賄賂)を使ってまで票を手に入れようとしていました。
それに対抗しようと行った策は、校庭でマイムマイムを踊ること!マイムマイムの不思議なメロディが人を集め、一体感が生まれてきます。中心でたたずむ森園さんが非常にカッコいい!
たかが高校生の生徒会長戦と侮ることなかれ。絶対に負けられない戦いとはこういうものだと伝わるはずです。
有力候補の下につき、自分に不利になると別の候補者の下に着く戦略性。信頼を勝ち取るためには率先して仕事を行う姿勢は上を目指す人間そのものでした。
しかし、それが笑いになるのがこの作品の凄い所。シュールなギャグや熱すぎる展開を楽しんでいただきたいと思います。
菅田将暉の迫力ある演技
主人公の赤場帝一を演じる菅田将暉さんの演技は序盤から熱量が凄まじく、しっかりと知性を感じさせるところが凄かったです。
中でも外部入学が難しい海帝高校を奨学金付きで入学した大鷹弾との学力勝負(非公式)。どちらが優れているか入学試験問題を手に入れ、点数を比べながら一喜一憂するシーンは必見です。
一点勝っているだけで狂喜乱舞し、一点負けているだけで人生が終わったかのような絶望感を見せてくれます。
そしてファンサービスなのか、ふんどし一つの全裸に近い姿で太鼓を叩く海帝祭は素直にカッコいいと言えるでしょう。
漢らしい圧倒的なパフォーマンスはファンなら必見の一言です!
クールな一面を見せつつも、喜怒哀楽の激しい菅田将暉さんの演技をぜひご覧ください。
まとめ・評価
漫画原作の映画作品はあまり満足のいく作品が少ないのですが、「帝一の國」はテンポといい熱量といい予想以上に面白い作品でした!
学校で行われる生徒会選挙というお堅い内容ながら、恋に青春、友情までもが込められていて見終わった後清々しい気持ちになります。
権力という力も素晴らしい力ですが、一人の絶対的な力よりも人間の情が大切だと感じさせてくれる作品です。
音楽、ストーリー、ビジュアルなど、ここまで完成度の高い実写化作品はなかなか観られないでしょう。
最後は予想外の結末になること間違いなしです。最後に菅田将暉が放つセリフ「君たちのことだよ。」その一言で鳥肌が立ちました・・・。
この作品を面白いと思った方は、さらに続く海帝学園の派閥争いを原作で確かめてください。
最後に評価ですが、原作の再現度が高く、演者の熱量に観ている方も引き込まれ、最初から最後まで楽しめる内容だったので「オススメ度★★★★★」で締めたいと思います。
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