映画 ソルト／Blu-ray 4K ULTRA HD + Blu-ray
二重スパイの容疑をかけられたCIAエージェント
今回見た作品はアメリカのスパイアクション映画「ソルト」なんですが、まずソルト役のアンジェリーナ・ジョリーの美しさに惹かれてしまいました。
豪快なアクションシーンとスパイとして生きる悲しい運命が詰め込まれていて、予想以上に見ごたえのある作品だったと思います。
ロシアとアメリカの間でスパイ活動をしながらも愛する人に出会ってしまった事で運命を大きく変え、核の炎からアメリカを救う壮大なお話になっていました。
少しツッコミ所は多かったですが、真実が明らかになるにつれ二転三転するストーリーと見ごたえのあるアクションシーンは作品に入り込める十分な要因だったと思います。
アンジェリーナ・ジョリーの魅力が十二分に詰まった作品だったと思いますのでレビューを書いていきたいと思います。
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簡単なあらすじ紹介
アメリカのCIA本部で働く分析官イブリン・ソルトの前に現れたロシアからの亡命者オルロフ。特殊スパイ養成機関の元教官という肩書を持つという彼は尋問が始められると衝撃的な告白を始めた。
彼が語りだしたのは、「ロシアからスパイが送り込まれ、訪米中のロシア大統領を暗殺する」といった恐ろしい内容だった。
そしてオルロフの口から語られたスパイの名前はイヴリン・ソルト・・・
長年CIA本部で分析官として働き、信頼を得ていた彼女は一転して二重スパイの容疑をかけられてしまう。
最愛の夫の身を案じてソルトは選んだ行動はCIA本部からの逃走。金髪を黒髪に染めて変装しながら逃亡し、最愛の夫を探すが何者かに連れ去られた後だった。
果たして彼女の正体は？真相は？
主な登場人物紹介！
イヴリン・ソルト（アンジェリーナ・ジョリー）
本作の主人公。乳児期に両親が病死したことにされ、ソ連のスパイ養成機関で「KAプログラム」のもと忠実なスパイへの訓練を受けて育った。
アメリカへは幼いころソ連で事故死したアメリカ人一家の子供「イヴリン・ソルト」になりすまして潜入し、CIAの諜報員になって偽装の会社「リンク石油」の社員として働いている。
2年前の任務で、北朝鮮への潜入するために近づいた昆虫学者のマイケルと本気の恋に落ちて結婚。
マイケル・クラウス（アウグスト・ディール）
世界有数の昆虫学者で主にクモの研究を行っている。ソルトが北朝鮮に潜入する際に接触すると、2人は本気の恋に落ちて結婚している。
性格はとても優しく器の大きい人間で、ソルトが北朝鮮に捕得られて際には釈放させるためアメリカ当局を使って金正日と交渉して助け出し、CIA諜報員だと明かされた時も彼女を受け入れている。
作中で見せる優しい表情とソルトを想う行動から印象に残るほど良い男である。
テッド・ウインター（リーヴ・シュレイバー）
ソルトの上司にあたるCIA諜報員。結婚記念日を迎えるソルトに理解のある行動をしめしたり、疑惑がかけられたソルトを案じるような行動をするなど理解ある上司の一面を持っている。
ソルトが北朝鮮に潜入の際、マイケルに近づくよう指示したのも彼である。
ソルトにも打ち明けていない秘密があり、その正体は・・・
今作の見どころ
恋に落ちたスパイ
幼いころからスパイとして訓練を受けてきたソルトは北朝鮮の潜入に利用するために昆虫学者のマイケルと出会い、恋に落ちてしまいました。
スパイは任務遂行のために非情で冷徹な感情を持っているイメージなのですが、恋に落ちて結婚している彼女には時折人間らしい行動が見られます。
マイケルは北朝鮮に捕まってしまったソルトを助け出し、自身の正体を打ち明けたときには全てを受け入れるという優しさを持った男性だったのでソルトが愛してしまった理由も納得です。
人を愛してしまう行為はスパイとしては失格なので、見る人によっては「スパイとして欠陥品やん。」と思う方もいるとは思いますが、私としてはソルトが初めて見せた人間らしい感情だと感じましたので見どころとして紹介しています。
高所からのアクション
オルロフの告白からスパイ容疑をかけられたソルトはCIA本部から逃げ出し、追われる立場になるのですが、逃げるために様々なアクションシーンが盛り込まれていて息をのむほどでした。
最愛の夫を探して自宅に戻った後、追ってから逃げるために窓の外から逃げ出すのですが、十階ほどの高さの窓を移動しているシーンは見ている方もゾクゾクしてしまうほど恐怖感が伝わってきました。
他にも走っているトラックに飛び乗るシーンやエレベーター内部を飛び降りていくシーンもカッコよく作られていてかなり見ごたえのあるアクションシーンだったと思います。
超人と思うようなソルトの見ごたえあるアクションは他にも詰め込まれていますので、アクション好きには楽しめる作品でした。
いつまでも魅力的なアンジー
主人公ソルト役を演じたアンジェリーナ・ジョリー（アンジー）の美しさや魅力が多く詰め込まれた作品になっていました。
ほとんどがソルト視点で話が進んでいくため、彼女のスパイとしてのクールな一面と夫と出会う女性の一面、アクション時の激しい一面などアンジーの様々な顔が見られます。
こういったクールだけど怒らせたら手が付けられない役はかなりはまり役だったと思います。
若いころの美しさも魅力的ですが、カッコいい大人の魅力を出している今作もファンなら必見の作品になっています。
最愛の夫と一緒にいるときのアンジーはとても可愛いので、見る方はその一面にも注目していただきたい！
今作の残念な所
スパイなのに派手すぎる
スパイという言葉を聞いてイメージするのは民間人に紛れ込んで情報を収集したり、陰ながら妨害工作をするなど目立たないように実行していくイメージなのですが、ソルトではかなり目立つ場所で実行されることが多く、スパイという設定のアクション映画と感じてしまうほど目立つ犯行が行われていきます。
疑惑がかかって顔ばれしているからとはいえ、大統領を狙う時も人が大勢集まる場所で実行したり、逃げるときも見通しのいい大通りを走って逃げるなどスパイという印象からかけ離れた行動を取っていく事が多くあるのでついついツッコミを入れたくなってしまいました。
派手で見ごたえのアクションシーンを作るためには仕方がないのかもしれませんが、スパイらしいシーンは数えるほどしかなかったことが残念だと感じてしまいました。
スパイ設定のアクション映画と思ってみていただけた方がわかりやすいと思います。
重大な作戦の割には・・・
大統領暗殺を目的として潜入する場面では同じく訓練を受けてきたシュナイダーという男と行動を共にするのですが、突如大胆な行動に出るシーンがあります。
失敗は許されるはずのない作戦のはずなのに直前まで行動を知らず、残念な結果を迎えるシーンは2年もの潜入期間を過ごしたことを考えればかなり強引すぎると感じます。
随所に出てくるツッコミ所
序盤からツッコミどころのある作品で、説明不足な点や面白い場面など様々な所にツッコミを入れながら楽しんでました。
始まりは北朝鮮に拘束されて拷問されているシーンから進んでいくのですが、なぜソルトが捕まっているのか説明がなく最後まで疑問が残りました。
物語が進んでいく2年前に北朝鮮に潜入任務の時に捕まったらしいのですが、疑問が残ったまま見続けると集中して見れなかったです。
監視カメラを見えなくするのも最初は消火器を吹き付けていたのに最後だけ下着を脱いで被せるという行動も意味不明です。（その後消火器を武器として使う為、残量は残っています。）
モニターを見ていたCIA職員もソルトの下着をカメラ越しにドアップでみるとはおもわなかったでしょうねwww
隠密行動が主になるスパイ映画を派手に見せるためには仕方なかったのだと思いますが、他にもツッコミ所が多くあったので残りは実際に見て確認していただきたいです。
実は3種類公開されているラスト
本作には実は劇場公開された時のラストとは別に、ディレクターズカット版でのラストにはソルトのその先の物語に続きがありました。
一つ目の終わり方では続編が期待されるような終わり方で、逃げ伸びたソルトがどうなったのかわからず物語の一区切りとして終了したような終わり方になっています。
これは映画館で見た方や動画配信サイト・DVD&Blu－rayで見る場合はこの終わり方をするのでソルトの結末はこの終わり方だと認識している方が大半だと思います。
しかし、ディレクターズカット版では最後にヘリで移送されるシーンはなく、初めに亡命者として告白を行ってきたオルロフの方に話しがシフトしていきます。
全てに決着をつけることでソルトの話はきれいに終わっていきますので、見た方もこれから見ようとしている方もこのディレクターズカット版を見ることを個人的にはオススメ！
感想・評価
なかなかツッコミどころのあるシーンもありましたが、結果的にアンジェリーナ・ジョリーの魅力が詰め込まれた作品だったと思います。
アクションもかなり見ごたえがあり、緊迫した場面が続く上に黒髪のアンジーもとても魅力的でした。
肝心の終わり方も続編を思わせる終わり方をしていますが、スパイという職業柄に幸せになるのは難しいのでしょうね。
個人的にはソルトが最後まで寄り添い、愛を示していた夫のマイケルはとても素晴らしい存在だと感じました。
彼女の正体を明かされたときでもすべてを受け入れてくれた彼と、幸せなハッピーエンドがあってもいいんじゃないかと感じてしまうほど一途な思いが伝わってきます。
しかし、物語としては話が二転三転しすぎてソルトがどういった考え方を元に行動しているのかわかりにくくなってしまっていたのが残念だったと思います。
それでも最後までテンポよく進んで楽しんで見れる作品だったので、アクションとアンジーが好きな人にはぜひ見ていただきたい作品でした。
最後に評価ですが、アンジーの魅力は十二分に発揮されていましたが、話の展開についていくのが大変なので今回は72点で締めたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました！
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