7日後に迫りくる死。恐怖は語り継がれていく・・・。
迫りくる恐怖と呪いが込められた作品。世界中を恐怖させた日本のホラー映画「リング」を観てきたので感想とレビューを書いていきます。
呪いのビデオを見ると7日後に死んでしまう。そんな都市伝説のような話が現実のものになったら・・・。
呪いを回避する方法は他の人にビデオを見せる事。自分の命の危険がせまったらあなたは友人や家族に見せますか?
呪いが原因としか考えられないような怪死者が出てくる中で、日を追うごとに自身の周りで起こっていく異変。
じわりじわりと迫ってくる死の怖さがこの作品の最大の怖さであり、貞子を恐ろしいと感じる要因です。
それでは世界中を恐怖させた「リング」の怖さと見どころを書いていきますので興味のある方はお付き合いください。
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かんたんなあらすじ紹介!
女子高生の智子と雅美は智子の家で勉強をしていると、雅美が巷で噂になっている呪いのビデオの話を始めた。
そのビデオを観たものは7日後に必ず死んでしまうという。智子は友人と遊びに行った先で変なビデオを観ていた。そしてこの日はちょうどビデオを観てから7日目・・・。
そして智子は口を大きく開き白目を剥いた苦悶の表情で死んでいるところを発見される。
死んだ智子の叔母にあたるシングルマザーの主人公・浅川玲子(松嶋菜々子)は息子の洋一と智子の葬式に向かい、ある話を耳にした。智子が死んだ同じ日に一緒にビデオを観た友人が変死していたという。
玲子はこの事件を追いかけ、智子達が止まったペンションで呪いのビデオを観てしまった。そして玲子は別れた夫の高山竜司(真田広之)に相談し、彼もビデオを観てしまう。
少しずつ起こり始める異変、迫りくる運命の日、はたして呪いを解き放ち7日後に生き残る事ができるのだろうか・・・。
この作品の恐怖ポイント紹介!
少しずつ迫りくる恐怖!
都市伝説が現実のものとなっていく恐怖が込められた作品だけに、初めは噂程度の話から始まっていきます。
そして身近な人間が犠牲となり少しずつ自分の身に危険が迫ってくると、7日後の死を逃れるために謎を解かなければならないところにこの作品の怖さがありました。
ビデオを観た日から徐々に周りで異変が起こりはじめ、写真に写った顔は歪んで見えるなど普通には起こらない現象が起こっていきます。
そして死んだはずの智子に言われ、呪いのビデオを観てしまった洋一を助けるために玲子は恐怖と戦いながら謎を解いていきます。
作中で〇日とテロップが出てくるのですが、それが死へのカウントダウンの様に恐怖感を煽っていきますのでこの迫りくる恐怖を体感していただきたいと思います。
明らかになっていく謎
呪いのビデオの中には井戸や髪を梳く女、謎の男の映像が映し出されました。その映像にはかつて超能力を持ち、悲惨な結末を迎えた山村家に関係があるとわかっていきます。
千里眼を持っていたと言われる山村志津子、その娘で強力な超能力を持つ山村貞子が起こした事件など、明らかになっていくにつれてその恐ろしさが伝わってきました。
呪いのビデオが生まれた原因、山村貞子が怨霊となった理由、そして出生の秘密など一つずつ明らかになっていきます。
死から逃れるための手掛かりがあるかもしれない呪いのビデオの元凶に迫りながら、この呪いを生んだ悲しい過去にも注目して観ていただきたいと思います。
怨霊となった貞子の恐怖
この作品の元凶である貞子が登場するのは終盤になってからなのですが、謎が解き明かされていくごとに貞子の恐ろしさが刷り込まれていきます。
超能力で人を殺せたという山村貞子。その姿は長い髪で顔すらはっきりと見えず、白い服に爪のはがれた手が明らかに異様さを醸し出していました。
うなり声のような効果音とテレビから出てくる姿は、決して逃げられない恐ろしいものが迫ってくると観ている人にしっかり認識させる怖さがあります。
そして大きく見開かれた眼は、その視線だけで恨みや怒りが伝わってきました。
特殊な能力を持ってしまった事で怨霊と化してしまった貞子の姿をしっかりと目に焼き付けていただきたい。
映像と音の恐怖
この作品の怖さは直接的な例や化け物の恐怖ではなく、観る人の想像力や不安感が恐怖の対象となっていきます。
古びた映像と背筋がゾクゾクしてくるような効果音。これらが絶妙に絡み合い、怖い映像でもないのに恐怖の世界へと引きずり込まれてしまいました。
1つの謎が解き明かされるごとに死が迫っていると感じ、まだ正体の見えない貞子に恐怖する事になるでしょう。
貞子が見せる人ではない動きと不安を煽る音は、この作品の最大の恐怖ポイントだと思います。
個人的には井戸の水を汲み上げるときの音が緊迫感や緊張感がしっかり伝わってくるので注目していただきたいです。
まとめ・評価
ジャパニーズホラーの代表作といえる「リング」は、いままで味わったことのない恐怖が詰め込まれた作品でした。
誰もが恐怖したことのある霊的現象や、呪いという負の現象の怖さがしっかりと伝わってくる作品です。
死が迫ってくる登場人物の恐怖感が観ている人に共感させるような演出は、日本のホラー作品の醍醐味ともいえる部分なので一度は観ていただきたいと思います。
学校の怪談や心霊スポット、都市伝説のような話で恐怖を感じた事がある人はこの作品の怖さが想像できるでしょう。
しかしこの作品はあまりにも有名になりすぎて、貞子の姿や登場シーン、目を見開くシーンを先に知ってしまっている人が多いので怖さが十分に伝わらない事も多いようです。
パチンコやパチスロでもタイアップし、貞子が始球式までしているのですから仕方ないことだとは思いますが・・・。
最後に評価ですが、じわじわと迫ってくるジャパニーズホラーの怖さが存分に詰め込まれた作品ですが、有名になりすぎて怖さが半減している部分もあるので「オススメ度★★★★」で締めたいと思います。
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